【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ39)

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それから朝はAとあんま関わってる時間は無かった。

昼食を食べ終わり、監督に呼ばれたあと。

水道を通り掛かったときにAがドリンクを作っているところに鉢合わせした。

黒尾「やっほー」

なんて言って、

人影がないことを確認して後ろから抱き着く。

『うわっ！ビックリさせないで下さいよ』

俺の方を咄嗟に向いたAとの距離は3センチ。

『ち、ちかっ…い！』

目を逸らそうとすらAの頬を掴んでもう一度こっちを向かせる。

黒尾「キス、していい？」

『え、っと…』

黒尾「我慢したからキスしていーよな？」

『あ、…』

Aの照れた可愛い顔が目の前にあって、

もう我慢出来ない。

黒尾「いただきます」

『んっ…』

可愛い声を漏らして俺に口を塞がれるA。

誰かに見られてたらどうしよう、

と思いながらも深くなり続けるキス。

ほのかにミントっぽい香りがした。

唇を離すと、Aは顔を真っ赤にしてドリンクを作り始めた。

黒尾「お顔真っ赤ですけど～？」

『長いんですよいつもキスが』

黒尾「ディープ嫌いなの？」

『別に嫌いじゃないですけど』

黒尾「じゃあいーじゃん長くても」

意地悪したくて、Aのお腹をスッと撫でてみる。

『ちょっ…！///』

黒尾「感じた？」

『な、何してるんですかほんとに…！///』

黒尾「まぁこれ以上はやんねぇけど」

『ここでやられても困ります』

照れてるくせに、

ちょっと嬉しいくせに、

言葉では刺々しいことを言う。

ツンデレすぎて可愛い。

黒尾「この合宿終わったら俺ん家来る？」

『親御さんはいらっしゃらないんですか？』

黒尾「いるけどいいだろ、俺の部屋3階だし」

『え、金持ちですか？』

黒尾「いや普通の3階建てですけど」

『すごいですね』

黒尾「まぁ親いるの1階だし、2階ほぼ使わないだろーし大丈夫。」

『何が大丈夫なんですか』

黒尾「どんな声出しても大丈夫、ってこと」

『なっ…に言って…！』

黒尾「お前がまだ怖いっつーなら何もしねぇから安心しろ」

『別にもう大丈夫です…けど』

黒尾「ほんじゃ楽しみにしてるわ」

それだけ言って俺はAの元を離れた。

やべえ、なんかコーフンしてきた。

＊