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黒尾「ほら早く起き上がれって」
『やですぅ私布団と結婚するんですぅ』
Aの体の下に手を入れてお姫様抱っこをして持ち上げる。
黒尾「俺一応男なんでね、女の子1人くらい持ち上げられます」
『そーやって何人もお姫様抱っこしたんですか』
黒尾「お前寝起きは毒舌気味だな、顔は可愛いのに」
『黒尾先輩が意地悪するからじゃないですか』
黒尾「可愛いから意地悪したくなっちゃう」
『相変わらずですね下ろしてください』
黒尾「しゃーねぇな」
コイツの背の割には軽かった気もした。
そんでAが居なくなった腕は少し寂しい。
黒尾「なぁここ、2人きりだよ」
『何が言いたいんですか?』
コイツ分かってやがる。
黒尾「ちゅーしてよ」
『私まだ寝起きですよ?』
黒尾「俺もう起きてから2時間経ってる」
『早起きですね』
なんて言って部屋から出ようとするAの腕を掴む。
黒尾「逃げようと思うなよ?」
『あ、バレました?』
口ではそんなこと言って、少し嬉しそうな顔。
黒尾「キスして欲しそうな顔してんじゃん」
『黒尾先輩もそーゆー顔してますよ』
黒尾「俺がキスしたいから言ったんだよ」
『でもダメです。ご飯食べて歯磨きするまで我慢して下さい。』
イタズラな目がそそる。
『我慢出来たらキスしていいですよ』
黒尾「なぁに焦らしプレイ?」
『ほら行きますよご飯始まっちゃいます』
黒尾「そもそもお前が起きねぇからだろ」
『朝は弱いんです』
黒尾「開き直んな」
2人でマネの部屋を出て、食堂に向かう。
半分以上が集まって、もう食べてる奴らもいた。
「我慢出来たらキスしていいですよ」
なんてAが言うから、食べてる途中もAの唇に意識が向いてしまう。
あー俺いつからこんなにゾッコンになったんだ。
前の彼女はもっと軽い感じで付き合ってたのに。
コイツのせい。
コイツが、可愛すぎるから。
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オタク - クロいいですよね!私も好きです! (2021年2月14日 23時) (レス) id: 66de9d263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2020年4月17日 12時