【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ31)

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Aのキスマも綺麗に消えた7月後半。

『やっぱどこ行っても暑いもんは暑いですね』

黒尾「そりゃそうだろ夏なんだから」

『2泊3日頑張って生き延びます。』

Aが隣にいる時間が結構増えた夏。

木兎「ヘイヘイヘーイ！！黒尾！と、久遠ちゃん！！」

『付属品みたいのやめて下さい付属品は黒尾先輩です』

黒尾「ねぇA！？」

赤葦「久しぶり、A。」

『あ、京治久しぶり』

あーそうだ、

コイツら仲良かったんだった。

木兎「なんか赤葦がタメ語で話してるの新鮮だな！！」

赤葦「Aは同い年ですからね」

黒尾「梟谷ほぼ3年だもんな」

赤葦「はい」

『そこに入ってる赤葦すごいよね』

赤葦「そうでもないよ、別に突出した才能があるわけでもないし」

『そう？突出した才能がある人なんて一握りじゃない？』

こういうAの素直な一言って割と響くんだよな。

落ち込んだときとかAに話すと心が軽くなる。

無理に綺麗事並べたことばより全然心を軽くしてくれる。

赤葦「ありがとう、A」

やっぱ同い年っていいなぁ。

コイツら来年も同じ屋根の下合宿出来るんだろ？

羨ましいわぁ。

なんて思いながら体育館に入り、準備を進める。

孤爪「木兎さんには言ってないの？」

黒尾「Aのことか？」

孤爪「そう」

黒尾「言ってねぇな」

やっぱ言っとかねぇと変に手出しされても困るしな。

木兎「なぁなぁなぁ黒尾～！！！」

黒尾「んだようるせぇな」

木兎のダル絡みに付き合いながらも準備を進め、

烏野も合流。

『あれ、飛雄くんいない』

黒尾「あーAのオキニな」

『あ、はい！可愛いじゃないですか！』

黒尾「そう言ってるお前も可愛い」

『ちょっ…！こんなとこでやめてくださいよ！』

少し顔を赤らめて言うAを抱き締めたくなった。

合宿期間中は何もしねぇ、さすがに頑張る。

澤村「この間は負けたけど今回は勝たせてもらうからな？」

黒尾「どの口がおっしゃっているんですか全く」

『あの！飛雄くんどうしたんですか？』

澤村「あ、影山は補修捕まってるよ」

『ええおバカちゃんなんだ、可愛いですね』

澤村「え、影山が…か？」

彼氏からしたら何も面白くねぇけどな。

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