【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ29)

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次の日、Aが「部活行けます大丈夫です！」とLINEをしてきていたため俺も早く行った。

＿＿＿ガチャ

いつものところに放り出されたスクバと、

今日分のドリンクの粉を計るA。

『あ、先輩！おはようございます！』

黒尾「おう、大丈夫か？」

『はい！』

それでも首筋には赤い跡が薄く残っていた。

『隠しきれてますか？キスマ』

黒尾「んー、見えてる」

『やっぱ見えますよね、ファンデで隠したつもりだったんですけど』

そう、少し儚げに笑った。

黒尾「まじで面白くねぇ」

あー、2人だと制御出来なくなるわ。

『え？』

そう首を傾げるAが愛おしくてたまらない。

黒尾「なんで俺より先に知らねぇ男がキスマ付けてんだよ」

『なんですかそれ、嫉妬してるんですか？』

冗談半分くらいのノリで答えるAと、

割と本気で嫉妬してる俺。

黒尾「お前の彼氏なんだから嫉妬して当然だろ」

『でも今まで両片思いだったんであんまり変わらないですよね』

黒尾「そう？」

俺はもう付き合ってるってだけで自分のコントロール出来なくなる。

自分の女って分かった途端、

触れられずにはいられない。

『付き合えたのは嬉しいんですけど実感あんまり湧かないです』

粉の計量を再開しながらAは言った。

なんか温度差を感じるのは俺だけ？

俺、求めすぎてる？

黒尾「ねぇA」

『なんですか？』

黒尾「キス、したい」

『まだ朝ですよ？盛んですね』

なんて笑い飛ばすA。

黒尾「消毒じゃなくてもキスしてくれますか？って言ったのどこのどいつだっけ？」

『い、言いましたけどっ…！///』

黒尾「研磨が言ってただろ、付き合ったらベタベタになるって」

『ちょ、近いですよっ…！///』

Aの前にしゃがんで頬に触れる。

止まんねぇ。

そのまま俺はAの口を塞いだ。

＊