【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ13)

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#13 ページ13

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『あれ、研磨いなくないですか？』

黒尾「げっ」

Aが、研磨がいないことに気づく。

『はぐれましたかね？』

黒尾「はぁ、じゃ俺探してくるわ。Aスーツケースお願い」

『はい！』

どこ行きやがったアイツ。

そして俺は今まで通ってきた道を逆戻りした。

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黒尾「なんだあれ、研磨の友達か？」

研磨の姿を遠くから確認して、

一緒にいたオレンジ色の髪の子が気になった。

黒尾「研磨ぁ！」

孤爪「あ、クロ」

そして、何か言って俺の元へ来る研磨。

取り残された男の子は、ただ呆然と立ち尽くしていた。

黒尾「知り合い？」

孤爪「ううん、初対面」

黒尾「珍しいな、初対面の奴と話してんの」

孤爪「烏野って、書いてあった」

黒尾「アイツ高校生だったのか」

孤爪「なんか、ちょっと楽しみ」

研磨が試合を楽しみなんて言ったのは初めてかもしれないし、

もしかしたらスゲェことが起きるんじゃないかと思った。

黒尾「とりあえず急ぐぞ」

孤爪「うん」

研磨と足早にAたちんとこに戻る。

孤爪「ねぇ、何でAと付き合わないの？」

黒尾「は、はぁ！？」

孤爪「だって、あんなに距離近いのに」

研磨からのまさかの発言に戸惑いながらも、

黒尾「なんだ、その…

若干まだ確信出来ないとこがあるっつーか」

孤爪「ふ～ん」

そりゃそうも思うよな。

多分距離で言ったら0センチ。

付き合ってしまったら、

自分の制御が効かなくなりそうで。

『あ、研磨！！』

孤爪「A」

『良かったぁ！！』

なんて走り寄ってくるA。

黒尾「ほんじゃ行くか」

そう言うと俺の後ろに着いてくるA。

ほんとどこまでも可愛い。

けど、

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誰にでもその笑顔向けてんじゃねぇよ。

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