【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ11)

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#11 ページ11

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猫又「じゃあ明日から宮城遠征だから、くれぐれも夜更ししないように」

「「「「「はい！！」」」」」

その言葉とともに解散し、翌朝。

黒尾「おし、全員いるな、新幹線乗るぞ～」

Aはやはり研磨とリエーフの元にいた。

黒尾「A」

新幹線の中で俺の席を飛ばして奥の方に行こうとするAに声掛ける。

『せ、先輩…』

黒尾「お前はここだろ？」

そう言って俺の隣の席をポンポンと叩く。

『えっ、でも切符は…』

黒尾「全部音駒なんだからどこ座ったって一緒だろ」

『そうですけど…』

黒尾「それとも何？俺の隣嫌なの？」

『そ、そんなことないじゃないですかっ…！』

だよな、俺のこと好きなんだもんな？

黒尾「じゃぁほら座れ」

『うわっ！』

Aの腕を掴んで半ば強引に引き寄せる。

となりで俯くAはやはり顔が赤かった。

黒尾「ねぇ、なんで昨日避けてたの？」

『く、黒尾先輩がっ…！///』

黒尾「俺が何？」

『そうやって…///』

黒尾「なに、照れてんの？」

それから一瞬間が空いた。

『なんで…』

黒尾「え？」

『…気付いてますよね？』

黒尾「何のこと？」

『な、なんでもないです』

ごめんA、

気付いてる。

そういうお前だって、俺の気持ち気付いてるからそういうこと言うんだろ？

黒尾「そーいやA、烏野の情報集まった？」

『あ～、集めましたよ』

黒尾「相変わらず仕事の出来るマネちゃんだぜ」

ゴソゴソとカバンの中を漁るA。

部活用のipadを出して、

メモに書いてあったのは烏野の情報。

『この、北川第一中の影山くんと千鳥山中の西谷くんが注意っぽいです』

黒尾「これ、全部1人で集めたの？」

『はい、一応マネージャーなので』

黒尾「バレー未経験で入ってきたのにすげぇな」

『ありがとうございます』

嬉しそうに笑ったAを見たら、

昨日若干避けられていたのなんかどうでも良く思えた。

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