【HQ!!】逆向きの下心。【及川徹】-完-

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あの日から2日経って、





春高決勝戦の日。





岩ちゃんとAと観に行った帰り。





『烏野が勝つとは思われへんかったなぁ』



岩泉「だな、白鳥沢だと思ったぜ」



及川「そうだね」





そしていつもの交差点。





『ほなな、また学校でな』



岩泉「今日1人だろ、送ってくぜ」



『ええよそんなん、もう高3やし、まだ明るいし』



岩泉「そ、そうか」



『おん、また明日な』



岩泉「おう、気をつけろよ」



『はぁい！』





Aの後ろ姿を見送って、





岩ちゃんが言った。





岩泉「いいのかよ、何も言わないで」



及川「…」



岩泉「今までの想いも、吐くチャンスじゃねぇの？」



及川「岩ちゃん…」



岩泉「行ってこい」



及川「…うん、ありがとう！」





俺はAの後ろ姿を追った。





及川「A！」



『と、徹！？』



及川「ごめん、このあと時間ある？」



『あるで』



及川「ちょっと、話さない？」



『ええよ』





そして俺とAは近くにあった公園に入った。





『なんかあったん？』





ベンチに座りながらAは言った。





及川「あのさっ…」





鼓動が大きく聞こえた。





＊

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