澤村大地 ページ7
妄想題:学校近くのコンビニは知り合いの巣窟
______________
澤村「これが女の集大成、モテメイク術？」
「うわああ！」
部活帰りにコンビニで雑誌を読んでいたら後ろから声がして思わず叫んでしまった。
「さ、澤村先輩…」
澤村「悪い悪い、そんなに驚くとは思わなくて」
そんなに面白かったのか謝りながらも笑い続ける先輩をジトーッと見ながら本を戻した。
澤村「買わないのか？」
「頼るほどメイク下手じゃないので」
「今日もしてるんですよー薄めだけど」って言えば先輩は私の顔を覗き込んでまじまじと見てくる。
あまりにもジッと見てくるものだからなんだか恥ずかしくなって目をそらした。
澤村「ほんとだ」
「分かるんですね」
澤村「おう、可愛い」
「かわ、...」
急な褒め言葉に一瞬固まったけど自惚れるなと自分に言い聞かせ、早歩きでコンビニを後にした。
澤村「悪い、怒った？」
「怒ってません」
帰る方向同じだし送ってくって紳士な澤村先輩に甘えて並んで歩く私たち。
こんな機会でもないと先輩と2人で帰れるなことなんてないから内心ルンルンだ。
澤村「じゃあなんでそんな怖い顔すんだよー。笑え笑え」
「いひゃい……」
「うっわリア充。」
「爆発してろよ(笑)」
ほっぺをつまむ澤村先輩の腕をペチペチ叩いていると前から歩いてくる女子高生たちがギャハギャハ笑いながら過ぎて行く。
何あれ…。他校の女子怖い。
澤村「あー…なんだその…悪い」
気を取られてボーッとしてると頭の上からボソッと声が聞こえてきて、バッと横を見上げればほんのり頰を赤くした先輩が申し訳なさそうな顔をしていた。
「あ、謝らないでください！先輩とリア充とかむしろ本望なので！！」
澤村「…え？」
今とんでもないことを口走った気がする。
…やばい。穴があったら入りたい。
「あの！その、今のは…」
澤村「俺も、」
必死に誤魔化そうと口を開く私を遮って先輩は立ち止まった。
澤村「俺も山田とならって、同じこと思った」
「同じ…って先輩…」
澤村「好きだよ。」
一文字一文字を確かめるように「山田が好きだよ」って言った先輩の顔はとてもかっこいい。
あまりにも唐突な出来事でした。
_____________________
澤村「(山田黙ったままだけど…もしかして俺早とちりしたか…？)」
「(………やっぱりあの雑誌買おう…！)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぐ | 作成日時：2017年8月11日 0時
