菅原孝支 ページ3
妄想題:海
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青い空、白い雲。
そして目の前に広がるのは
「海だー!!」
澤村「おいあんまはしゃぐと、」
菅原「海だべー!!」
澤村「スガ……お前もか…。」
8月も半ば。
日頃のお疲れ様会として旅行に来た私たちは、普段は見ることのない景色に目を輝かせていた。
「スガさん貝!貝ありますよ!真珠入ってますかね!?」
澤村「山田それはしじみだ。」
菅原「Aこっち!ここだけ緑色してるべ!」
澤村「スガ…それはワカメだ」
大地さんのツッコミを軽くスルーしつつスガさんとキャッキャウフフしてると、安定の1年ズが波打ち際を盛り上げている。
影山「日向ボゲェ!俺より先に入るんじゃねえ!」
月島「相変わらずの王様っぷり。」
山口「ツッキーも泳ごうよ!」
月島「山口うるさい。」
山口「ごめんツッキー!」
うるさいと言いながら結局海に入っていく月島の背中に「ツンデレかよ」とボソッと呟けば「山田せんぱーい。何でパーカー脱がないんですかあ?」なんてくそムカつく顔で言ってきた。
「……あまりの美貌にみんなが倒れるとね、困るじゃん?」
月島「あれえー?先輩のその貧相な、」
「誰が貧相な胸だコラァ!!!」
水着を着て私が一番突っ込まれたくない部分を容赦なく突いてくる。
「途中までしか言ってないのに」ってお腹を抱えて笑う月島がとても憎たらしい。
ムキーッと威嚇していればワカメと遊んでいたスガさんがパタパタと駆け寄ってきた。
菅原「俺はAの全部が好き。可愛くて元気でよくやってくれてるよマネージャー。」
一部始終を見ていたスガさんが呟くように言った一言に、全身の血が沸騰するんじゃないかってくらい顔が赤くなった。
「す、スガさん…!?そういうのは勘違いしちゃうのでちょっと、」
菅原「いいよ。」
振り向けばそこには私と同じくらい真っ赤な顔をしたスガさんがいて
菅原「勘違いしてよ。そしたらもっと、俺を見てくれるでしょ?」
「好きだよ。」って笑顔で言う先輩に心が踊った高2の夏。
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澤村「スガ、スガ………マジか……。」
東峰「えええ大地!!熱中症か!?大丈夫か!?」
清水「東峰空気読んで。」
菅原「俺はたとえ貧相でも気にしないべ!」
「え」
月島「ぶっ!せんぱ……ひんそっ…」
「月島後で裏口来いよ。」
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作者名:もぐ | 作成日時:2017年8月11日 0時