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教室.
…これは戦争だ…。友達作りという戦争。私はもう既に敗北が決まっている。
みんな、「どこ中出身ー?」とか、「LIME交換しよー」とか、「2年に超かっこいい先輩おるよね!後で見に行こ!」とか、友達作りの達人的な会話をしている…。
私はここに居てええんやろか。
そう思っていると
「あー、あの」
『?』
話しかけられた、男の子や、どないしよ、男の子なんて、お兄ちゃん以外喋ったことあらへん!何?何喋ればええの?天気?天気のこと?今日はええ天気ですね、って?無理や!(錯乱)
理「俺、理石平介っていいます!よ、よければ仲良くしてくださいっ!」
そう言って頭を下げる理石くん
あ…頭を下げさせてしまったっ!
『んごっ、こんっ…私なんかでよければ…全然仲良くしますっ…』
目を見てちゃんと言えない自分に嫌気が差してくる。
…でも、友達…なんだよね、これ、やっと私にも友達できたって言うても大丈夫なんよね?
そう考えるとどんどん嬉しくなってきた。
理「俺、バレー部目的で稲荷崎来たんやけど…、えーっと…」
『あっ…北です』
理「!北さんは何で稲荷崎来たん?」
なんか…
友達っぽい会話!
『お兄ちゃんが、ここにおって…、それだけだけど…理石くんバレー部入るなら、私のお兄ちゃんに会うかもしれへんな…』
理「へぇー、北さんのお兄さんバレーやっとるん?楽しみやわー」
そこまで喋って先生が入ってきて、急いで席に戻った理石くん、友達1号理石くんや…嬉しい…後でお兄ちゃんに話そう…!
そう思い、理石くんの方を見ると、目が合って手を振ってくれた。
ほんまにいい人や…神様ありがとう、ちゃんと私を見ててくれたんやね…。
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なんかつまんないな…
いや、面白くなる予定なので!予定ですが!
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作者名:恵舞 | 作成日時:2020年5月29日 18時