“個性”『排球部』の少女

ボイスヒーロー、プレゼントマイク!! ページ9

試験会場には、既にたくさんの人がいた。
　会場内は席が丸く置いてあり、何千人もの人が入れるようになっている。
　そんな中、私は運良くお茶子ちゃんと隣になれた。試験会場も一緒になれる。

　真逆……あれは、ボイスヒーロー、プレゼントマイク!?

?「今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!」

　いきなり声を上げたのでびっくりした。

月(うわっうるさ。)

西、田「「フー！」」

　うわっ、いつの間に出て来たの?

縁「西谷!田中!恥ずかしいから止めろって!」
菅「縁下そんなこと言うなよー、ウェーイ!!」
縁「スガさんまで!?」
澤「お前らうるさい!!」
「ほんとにうるさい!」

　私と大地兄は立ち上がった。
「ごめんなさい!」

プ「サンキュー!!!男子リスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?YEAHH!」

　皆の静かさが逆に怖いな!誰か何か反応してあげてよ!

プ「入試要項通り!リスナーにはこの後!10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ!!」

月(この人テンション高すぎじゃないですか?)
孤(うるさい……)
国(この人のせいで寝れないんですけど。)
赤(よくこんなにやる気が溢れてますね。まるで木兎さん。)

　無気力組よ!もう少しやる気出して!特に英兄は寝ないでもらっていいですか?

国(えー)

　文句なし!私の入試皆手伝ってよー。

日(お、おれは大丈夫だぞ!)
谷(ひゃい!わ、私なんかにできる事があるならば、協力させて頂きます!)

　あ、何か気を使わせちゃったね。

?「質問よろしいでしょうか!?」
プ「!」
?「プリントには四種(・・)の敵が記載されております!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」

　すごい真面目だな。眼鏡かけてるし。眼鏡くんと呼ぼう。

眼「ついでにそこの縮毛の君。」
?「!?」

　あ、さっきの転びそうになった子だ。
麗「さっきの子だね。」

眼「先程からボソボソと…気が散る!!物見遊山のつもりなら即刻雄英(ここ)から去りたまえ!」
?「すみません…」

　流石に厳しすぎるんじゃない?
黒(なーんかあの眼鏡くん、好きになれないんだよねー。)
夜(確かにな……誤解を生みそうだな。)
　それはちょっと思った。

プ「“Plus Ultra”!!それでは皆、良い受難を!!」
「やっばいお茶子ちゃん、全然聞いてなかった!」
麗「“個性”の人と話してたん?あとで教えるよ。」

賽は投げられてんぞ!→←お茶子ちゃんかわよい

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