【銀魂】意外にも上司は/部下は筋金入りのマヨラーでした。【土方十四郎】 (ページ4)

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第三訓ページ4

[土方side]

俺は今までに、自分と同じ好みの人間を見たことが
ない。
真選組の連中や、万事屋の奴等なんかも知ってる
だろうが、俺はマヨラーだ。
マヨネーズは本当に宇宙共通レベルの調味料だと
思う。

それ故に俺は白飯にマヨネーズを丸々一本掛ける
"土方スペシャル"を開発した訳だ。

しかしながら、それを嬉々として食べる者は今までに誰1人居ない。
何度か隊士達に食わせたことはあるが、誰1人として心から"美味い"と言う者は居なかった。

＿一年ほど前に来た彼奴だけを除いて。

「んんんんまいっ！土方さん天才ですよ！
これ美味すぎますっ！」

純真無垢な笑顔で言うのは、1番隊隊長補佐の長門
A。
長門は俺と同じくマヨラーなのだが、俺よりも
マヨ愛が強いのではというくらいだ。

土方スペシャルを美味いと言ってくれたのも、
恐らく此奴が初めて。

一年前に幕府の用命で真選組に此奴が来てから、
好みが合う奴が居たことに驚いた。
それにまだ二十代前半の女性というから。

総悟とそこまで年も離れてないのに、
変わった奴だなと思っていた。

…いや総悟も変わった奴だが。

こいつはきっと、運命の巡り合わせというやつかも
しれない。
神は恐らく、俺と好みを共有できる人間に出会わせてくれたのかもしれない。

このチャンスを無駄にする訳にはいかなかった。
色々と話していくうち、長門とは話が合う事も
分かった。
大半がマヨの話題だが気にしない。←

いつだったか、こいつとは冗談半分で同盟を結んだ。その名も、"マヨネーズ同盟"。

自分で言うのもなんだが、もう少し良い名前が
あった気がする。
でも同盟を結べる程なんだから、上司と部下という
関係であっても、俺たちがマヨをきっかけに
仲良くなったのに変わりはない。

＿そうだよ、マヨだ…マヨがきっかけなんだ。
俺の私情なんて、一切合切入ってなんかいない。