24 - 5 戦友 ページ41
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「なんとまあ、愛されているね、君は」
沢山の″愛″を受け取った少女を、少年は静かに笑って眺めていた。
「…英智くん」
「『Knightsばっかり君を独占して』」
愉しそうな笑みでそう言った英智には、何処か圧がある。
その圧におされて緊張の色を滲ませるAに、彼は変わらず笑うのだった。
「なんて思っていたけれど
″君の世界の中心が彼ら″ってだけで
僕達外野もちゃんと君の世界に存在していて、彼らと同じように君を皆愛していた
…大事なのは関わりの長さじゃない
人柄は勿論、君が僕達と″何を″したか」
「…英智くんとは奪い合ったりすることばかりだったけど？」
達観したような喋り口で、高校生の癖に人生勉強のような言葉を並べて。
しかもそれを、Aはじっと聞いて静かに笑った。
「これからも僕は君と遊びたいんだけどな」
「もういいよ、疲れたし」
『まだ生き足りない』と笑う少年に
『もう十分生きた』と嗤う少女。
「ふふ
僕は君にとって、不幸の元凶だものね」
「…でも
私達が繋がりあえるきっかけをくれたのも、英智くんだよ」
『だから、嫌いじゃない』
そう、静かに微笑んだ彼女に、英智はきょとんとした後、すぐにまた笑った。
心の底から、可笑しそうに。
「…ふふ、あはは
だから僕も、君が友達として大好きなんだ」
大笑いしている英智の背後に、途中から渉が不思議そうな顔をしながらやってくる。
その渉も、何故か楽しそうな英智を見て小さく笑った。
目に浮かんだ涙を指先で拭って、英智は真っ白な衣装を小さく翻して言った。
「これから先も、僕達の傍にいつでも場所を空けておいてあげるよ
僕、君が大のお気に入りなんだ
君が望むなら、君に見合う地位も財産もあげるよ
君の居場所はいつでもここにあるよ、A」
所々にいじめっこのような言い回しと笑みを添えて、英智はAに紙袋を手渡した。
その中には、いつぞやで見た真っ白な衣装と、小さな紙切れ。
「…fineに加わる気はないよ、ずっと」
紙切れ、事務所と連絡先が記された紙をつまんでひらひらと揺すったAに
英智は、ただ笑う。
「知ってるよ
だから、次会う時に返してよ
僕は、楽しかった時の思い出は残しておく派なんだ」
それまでにお互い、生きているといいけどね
なんて、笑えない冗談を彼は言ってまた笑った。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» 時間なんて気にしません！！←ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡自分勝手な妄想ばかりですがそう言っていただけると凄く嬉しいです(人*´∀｀)他の妄想にもお付き合いいただけると嬉しいです〜(*´∇｀)ﾉ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 今更ですが完結おめでとうございます！漫画化、アニメ化してほしいほどまとまっていてワクワクするストーリー、とてもすごかったです。これからもまひる様のお話を楽しみにしてます！ (2020年9月23日 8時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - Mashiro Lioさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！普通のところとシリアスのところの対比が上手く伝わったようで良かったです(*’ｰ’*)ﾉまた、地の文に多少英語があるのは、この第４章の視点が司くんの為、和製英語等は英語表記、ということです(*´-`) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 無気力のおにぎりさん» 最後までありがとうございました！他の作品も徐々に進めますね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう頑張ります(人*´∀｀) (2020年8月17日 8時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 完結おめでとうございます！｢シナリオ『spring』へ戻る。｣というのが、わかってはいつつも何だかひんやりした感じを受けて、本編との対比が……。最後は無事｢ズ！！｣に移行できたということですかね。ところで最後の方、地の文に英語が増えたのは、なぜでしょうか？ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
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