【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が四十一回 ページ47

A視点




路地裏に引き摺り込まれてすぐに私はぎゅっと抱きしめられる。

そう、私を引き摺り込んだ犯人はみんな大好き()フョードルくんです！！

そして私を路地裏に引き摺り込んだそいつは、私の首のあたりに顔を埋めてスーハースーハーと息を吸う。うわ気持ちわる………




『オーケーお願いだから落ち着いてくれクレイジー。もうほんと、お願いだから。

私は貴方のようなタイプのパトロンと一緒に居たら貞操の危機を感じるんだよこの上ないほどに。』



「その危機感間違ってませんよ。ぼくは常に既成事実を作ろうとしています。」



『だから言わなくて良かったんだよなぁそんなことは！！もう！これだから倫理観ガバってるやつは！！』



「いやでもぼくはまだそこまで嫌われるようなことしてないでしょう。

ぼく以外頼れないように薬漬けにしたり死体にしたりetc程度のこともしていないのに。」



『は………？ 何こいつ怖………最近の若者の常識離れが酷い………』



「って太宰君が言ってました」



『流石に騙されないゾ♡』



「今の言い方可愛かったので録音したいです。もう一回言って貰っても？」



『やだこいつ話通じねぇ………正気に戻ってどうぞ………』




ちなみにこの会話の間もこいつは私の首筋に顔を埋めて深呼吸中である。

もうやだこいつ………どうしてこうなった………キャラ崩壊ってレベルじゃねぇぞ………

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