検索窓
今日:20 hit、昨日:89 hit、合計:1,161,302 hit

96 ページ46

.

Aは鳥居を潜り抜け、小走りで階段を駆け降りる。


「ごめーん、おまたせ!」
「走んなくていいぞ、躓く」

三ツ谷が慌ててAの元へ行き、躓くことのない様に体を支えた。

「今日は折角だし、待っててくれたみんなで帰ろ!」
「えー俺ジャンケン勝ったのに!」
「マイキーは今度一緒に帰ろ?」
「うん、Aスキ」
「はい離れろ」

ぴっとりとAにくっついたマイキーをすぐ引き離す龍宮寺。最早様式美である。

___

「それにしてもこんな遅くなると思わなかった。みんなごめんね…」

と、申し訳なさそうに謝るAの頭を、ポンと軽く触る龍宮寺。


「Aがこんな夜遅く、しかも1人で帰る方がヤベェだろ。俺らは平気だ」
「そうっスよ、Aさん。幾らでも待ちますよ?俺!」
「は〜?俺の方が長い間待てるし!」
「歳下に張り合うなよ、みっともねーぞ」


と、一気に騒がしくなるみんなを見てAは楽しそうにクスクスと笑う。

その笑い声に一同はぴたりと言い争うを辞め、Aの顔を見た。


「やっぱりみんなだいすき。いつも優しくしてくれてありがとっ」

そう言うと、全員「当たり前」と声を揃えた。




「Aから大好き♡って言われちゃった」
「お前、都合いいとこしか聞いてねーな」
「場地もだろ?」
「アレは俺に対して言ってただろ」
「違いますよ、俺です」
「ボコされてぇの?千冬」




「…あ!そういえば」

と、マイキーが何か思い出したかの様に言う。







「楽しかったか?A」

そう尋ねられたAは、今日1番の笑顔を浮かべる。





「うんっ!」

97→←95



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (826 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2290人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。