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島村は不機嫌だった。
Aに取り入って東京卍會へ入れた所までは順調であった。
しかし、東京卍會は新参者の島村を全く相手にせず、Aにしか興味がないような振る舞いを続けていた。
それに、自分が所属した隊は陸番隊であり、そこでは疎ましく思っているAが隊長である。それが島村には気に入らなかった。
そして、今。島村は不機嫌の最高潮へ達していた。
「なんで私も喧嘩の場に向かわないといけないの?」
「そんなこと言われても、マイキーからの命令だし、Aたちは直接喧嘩しないから大丈夫だよ」
「あんたに言われても信用できない!」
島村はマイキーの命令をA伝えに聞いていた。
壱番隊が喧嘩に巻き込まれた為、現地へ向かい怪我人の手当て、被害の規模などを確かめに行くという使命を陸番隊は請け負っていた。
「それに、壱番隊はけーすけの隊だし、喧嘩強い人多いからA達に危害は加わらないと思うよ?マイキーも、Aが怪我する任務は下さないし…」
「………怪我したら許さないから」
そう言って島村は指示された場所へと1人で向かう。
Aはこの場に取り残された。
「置いてかれちゃった…」
と呟くと、奥から人影がゆらりと揺れる。
「…大丈夫ですか?Aさん」
「あ、春ちゃんだ」
「こんにちは」
マスクのズレを治しながら三途が現れる。
「それにしても、聞いてたの?偶然だね」
「…ハイ。偶然ですね」
嘘である。
三途はマイキーから「暫くAの様子を見守ってろ」と命令を下されており、三途は自由時間を全てAの監視に費やしていた。その為今回も偶然ではなく必然。三途はずっとAの後ろを着けていたのである。
「うーん、嬉唄ちゃんちょっと機嫌悪かったね〜…って、Aも行かなきゃ!任務行ってくるね!春ちゃんばいばい!」
「ハイ。お気をつけて」
ぺこり、と頭を下げる三途。しかしAの様子が見えなくなると、またAの尾行を続けるのであった。
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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時