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「お前ら集まれ、集会始めんぞ!!」
龍宮寺がそう声を張り上げると、一斉に列を成し、頭を下げる。
「お疲れ様です、総長!」
そう言う列の真ん中を歩くのはマイキー、その後ろに龍宮寺。その後ろを背中を丸めて歩く花垣。
そして後続に続くのは壱番隊から順に
マイキー、龍宮寺、Aは長い列を通り抜け、段に登る。
マイキーが皆んなの前に立つと、場の雰囲気がガラリと変わる。花垣はそれを身をもって実感していた。
「今日集まったのは愛美愛主の件についてだ。
「じゃ、みんなの意見を聞かせてくれ」
そう言ったマイキーは階段へと腰掛ける。
「うわあっ!?」
静かな境内に花垣の声が響く。Aは何事かと振り返った。
「っ何すんだよ…!」
花垣の目の前に立ちはだかったのは参番隊隊長の林田とその副隊長林だった。
「お前花垣だろ」
「うちの隊のキヨマサが世話になったみたいだなあ!?」
「どう落とし前つけンだ、コラ」
そう凄む2人に花垣は「落とし前…?」と呟く。
「やめろや」
「武道くん、大丈夫?」
それを止めに入ったのは、Aと三ツ谷。
Aは腰を抜かしていた武道へ手を差し伸べ、立たせる。
「キヨマサの件は、アイツが勝手に東卍の名前使って喧嘩賭博やってたのがナシって話だろ」
「Aも見に行ったけど、アレすっごいしょーもなかったよ?」
参番隊の評判どころか、トーマンの名まで落ちるとこだったよ。と言うAに林田は押し黙る。
「ごめんAちゃん、俺馬鹿だからわかんねぇんだよ」
「パーちんの脳みそはミジンコだぞ」
「わかんねェならでしゃばんな、ボケ」
三ツ谷がそう声を荒げると、上から龍宮寺が「おい」と声を挟む。
「黙ってろ。それとA、戻ってこい」
「はあい」
そうしてAは元の場所へ戻る。
「許してやってくれよ、タケミっち。パーは今気ィ立ってるからよ」
「無茶苦茶な人っすね…」
花垣は三ツ谷にそう言うと、三ツ谷は花垣に林田の心境を伝える。
「彼奴の友達が愛美愛主と揉めてな…それが抗争の火種だ」
「…え?」
「愛美愛主の頭、長内ってやつとちょっとしたことでな…パーのダチが愛美愛主にフクロにされて、目の前で彼女ヤられた挙句有り金巻き上げられて…後から親兄弟まで吊るされた」
余りに酷い内容に花垣は顔を顰めた。
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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時