どろり。 2 【東京卍リベンジャーズ】

76 ページ26

.

「Aちゃん！」
「エマちゃんだー、どうしたの？」


Aを見かけた瞬間に駆け寄ってくるエマ。手には雑誌を持っている。


「どーしたの？」
「ねえねえ、ウチここのお店行ってみたいんだけど…」

エマが指さした誌面に載っていたのは雰囲気の良さそうなレストラン。

「ランチだったら安いし、一緒に行こうよ〜！」
「うん、Aも行きたい！」
「あ、でもちょっと遠いから電車乗らないと駄目なんだけど…いい？」

不安げにAを見つめるエマ。Aは気にしないと言うように微笑んだ。

「ぜーんぜん大丈夫だよ〜！エマちゃんとデート楽しみだなあ」
「ウチも超楽しみ！！…マイキー達には秘密にしててね」


はっ！としたようにエマが小声で言う。

「マイキー達にバレたら絶対邪魔されるもん！ウチはAちゃんと2人で遊びたいの！」
「あはは、エマちゃん可愛い…。わかった。2人だけの秘密、ね！」


Aとエマは顔を見合わせて笑い合った。


「あ、そういえばそのお店、何処にあるの？」





「六本木だよ！」

77→←75

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す