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「ごめんなさい!」
青空の広がる校庭に橘の謝罪が響き渡る。
「私、勘違いしちゃって…」
「いーよ、別に」
「…すげービンタだったなあ」
Aはマイキーがビンタを喰らった様子を思い出して、クスクス笑う。
「ああああっ、すいません!」
「好きな奴の為に頑張るのはいーけど、無茶しちゃ駄目。相手が相手なら、大変なことになっちゃうよ」
「はいっ!」
と、先程とは打って変わって優しく話しかけるマイキー。そして元気よく返事をする橘。
「ヒナ、いくね」
「え、デートは?」
「今度でいいよ、折角お友達が遊びに来てくれたんだし」
じゃあね、と手を振り校舎へと戻る橘に、マイキーが「今度は叩かないでね」と野次を飛ばす。
その声に反応した橘は苦笑いして戻っていった。
___
夕日が顔を出す時刻。花垣は後ろにマイキーを乗せて自転車を漕いでいた。
もう1台の自転車は龍宮寺が漕ぎ、後ろに乗るのはAである。
「なんでマイキーくんは俺なんかを気に入ったんすか?」
「くっだらねー質問」
と一蹴するマイキーに花垣は謝る。
「…俺、10個上の兄貴がいてさ」
「無鉄砲な人でさ、自分より全然強ェ奴にも、平気で喧嘩挑んじまうの」
「へえ〜、カッケェ人なんすね!」
「タケミっち、兄貴に似てる」
「あー、ちょっと内面似てるとこある!」
と、後ろから同意の声を飛ばすA
「内面すか…?」
「確かに、見た目はタケミっちみたくダサくはねぇなー」
「それは酷いっす…」
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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時