どろり。 2 【東京卍リベンジャーズ】

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「お前、今見惚れただろ」
「エッ！？いや、俺彼女いますし！！」
「タケミっちの分際で彼女いんの、生意気」
「酷くないっすか、ドラケンくん…」

まあいいわ。と龍宮寺は向きを変える。

「オマエ等全員一列に並べー。うつ伏せな」

と、廊下に転がる輩共に声をかけた。


「おいおい離れすぎだよ、痛ぇのはお前等だよ？」

意味のわからない発言に狼狽える3年生と花垣。
指示通りうつ伏せに寝た3年生を見て、龍宮寺はよし。と頷いた。



「…え？」


花垣が放心する。それもそうだろう、マイキーと龍宮寺が廊下にうつ伏せで伏せている3年生の背中の上を容赦なく踏んで歩いていく。

踏まれて体重がかかる度に呻きだす3年生を見て花垣は恐怖に塗れた。


東京卍會、やっぱりイカれてる。

そう確信した花垣だったが、Aを見て少し安心した。


「Aちゃんは踏まないんすか？マイキーくんたちみたいに…」
「ええ！？しないよ！あの2人はちょっと可笑しいところあるから…」

よかった、まともな人いた！！

と花垣は心の中でガッツポーズをする。

しかし、Aを差し引いても狂気性が勝る2人の行動に、花垣は息を呑む。

(此奴等にとって、人を甚振るのは日常…！顔を洗うくらいのことなんだ！)

花垣にそう思われているなどつゆ知らず。マイキーと龍宮寺は人を踏み続けた。

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