どろり。 2 【東京卍リベンジャーズ】

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「ねーもう降ろしてよー！」
「んー、ヤダ♡」
「ケンくん助けて…」

マイキーに抱き抱えられたまま龍宮寺に助けを求めるA。しかしそれは無理な願いであった。


「悪い、俺ジャンケンで負けたから今日は無理だ」
「ジャンケンって何？？？」
「Aを抱ける権利！ジャンケンで決めたー」
「言い方語弊があるんですけど…」


そう。Aの学校に行くまでにこの2人は何方がAを抱き抱えて移動できるかという権利を賭けてジャンケンをしていた。

無事にその権利を勝ち取ったマイキーは機嫌良く歩き続ける。


「重くない…？」
「ぜーんぜん。軽すぎ」
ちゃんと食べてんの？と聞くマイキー。


「ていうか武道くんにちゃんと伝えてるの？遊びに行くこと」
「んーん。アポ無し！」
「…ケンくん？」
「………まあタケミっちだし、いいだろ」


酷い奴等である。一方その頃花垣は、これから起こる出来事などつゆ知らず。放課後、ヒナとのデートを楽しみにしていた。

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