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「A。退院おめでとう」
「真一郎くんありがとー!」


Aの体調や手続き等もひと段落落ち着き、真一郎はゆっくりAと過ごせるように手配していた。


真一郎の気遣いにより、事件が起きたバイクショップではなく、喫茶店で2人は対面していた。



「退院したてでこんな話は悪いが、事実は事実。Aに伝えておかないといけないことがある」

真一郎は湯気の立ったコーヒーカップをテーブルに置くと、真剣な顔でそう言った。



「乾が少年院に入った」

「…イヌピーが?なんで?」


Aの頭に浮かぶのは、いつもの優しい乾。
会う度に好きなジュースをくれたのは、乾だ。


「…乾は黒龍に所属してた。俺の知らない内に黒龍は悪いことに手を染め出した。乾もそれに巻き込まれた」


イヌピーが…と、哀しさを含んだ声でAが呟く。

「いつ戻ってくるの?」
「大体1年くらいだな」

「わかった、それまで2人で待っててあげよ!」

無邪気にそう言って笑うAを見て、真一郎はこれから伝えるもう1つの内容に少し躊躇した。

もしかしたら、これはAにも酷な内容かも知れない。
しかし、真一郎はAの為と思い、口を開いた。







「A、もうイザナと会うのやめろ」

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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

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