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「A!!」
「ドラケンくん…!?」

龍宮寺が大量に愛美愛主を薙ぎ倒しながら花垣の元へ走ってくる。背中に乗ったAの様子を見て悔しそうに歯を食いしばる。


「俺らがいながらなんでこんなことに…っ!!」
「反省は後です、兎に角早く行かないと…」
「ドラケン!!後ろ!!」


エマが叫ぶが、もう遅い。

ゴツン。

再び鈍い音が鳴り響く。音の原因は龍宮寺が後頭部を思い切り鉄パイプで殴られた音だった。

「鉄パイプ…!?いったい何処から…!!」
「やってやったぞ…」
「ッキヨマサ!!!!」

龍宮寺を背後から鉄パイプで殴りつけたのはキヨマサだった。花垣は怒りを隠さずに叫ぶ。





「うるせー声出すな、タケミっち」
「ドラケンくん…!?大丈夫なんスか!?」
「今は俺よりA優先だろーが、早く行くぞ」
「でもドラケンくんもふらふらっすよ…!」


龍宮寺は流血している頭を押さえながら立ち上がる。ぐわんぐわんと頭の響いているが、龍宮寺の頭にはAしかなかった。


「ごほっ…」
「血が………!」
「A!!!」

咳と同時に吐血するAを見て、3人は顔を青ざめる。
エマが泣きながらAの体に縋り付く。


「お願い…はやく、Aを助けて…」

すると下駄の音が静かな場に鳴り響く。荒い呼吸と共に現れたのは橘日向だった。走ってきたせいか、浴衣は少し着崩れている。

「タケミチくん!Aさん!!」
「ヒナ…何でここに!?」
「説明はあと!兎に角救急車こっちから来るから着いて来て!」
「わ、わかった!」


Aを背負った花垣達を橘が先導し、開けた道路まで走り出た。


「…ヒナちゃんだ。夢?」
「Aちゃん!!痛い?大丈夫!?」
「エマちゃん慌てすぎ…大丈夫だよー」
「無理すんなA、絶対助けてやるからな」
「ケンくんもボロボロ…」


ゆっくり目を開けたA。エマと橘は涙を浮かべながら救急車の来る方角を祈るように見つめる。
龍宮寺はAの顔にかかった髪を優しく払ってやり、心臓の動きを確かめた。

とくん、とくんと微かに動いている心臓。龍宮寺は少しだけ安心したと同時に焦りで忘れていた頭の痛みを思い出し、膝をつく。

「ドラケンくん!大丈夫っすか!」
「だからさっきからウルセェんだよ、頭に響く…」



「あれあれ?死んでねーじゃん、Aちゃんにドラケンちゃ〜ん!」

「………最悪だ」



最悪の事態。キヨマサ達が花垣らの前に立ち塞がった。

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まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです( ; ; )更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…! (2021年10月5日 21時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます! (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます!夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい( ; ; )変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます( ; ; ) (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月25日 20時

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