【銀魂×REBORN】銀の刃となりて炎を灯す【始まり・日常編】

標的２８…体育祭と借り物競走 ページ31

綱吉side


いよいよ、中学の一大イベント…“体育祭”がやってきた


オレは運動もダメダメだから、大嫌いなんだけど…今年のはもっとイヤだ！！

だって…お兄さんが推薦したせいで、チームの総大将になっちゃんだんだ！！獄寺君なんて、みんなを脅して賛成させたりするから…


棒倒しの練習で熱が出たのに休めなくて、京子ちゃんが総大将のハチマキにオレの名前を刺繍してくれて……逃げ場がねーっ！！


そんなわけで当日、オレは熱を出しながらも競技に参加していた


今は借り物競走で、山本が参加していた

山本はすごく走るのが速くて、陸上部のホープにまで勝っちゃう程だから、出場する競技が多いんだ



「よーい…ドン！」



パンッ！！



ピストルの音で飛び出した山本が、周りの人を一気に引き離して、あっという間にお題の紙がある場所まで行った…はえー！！やっぱ、山本すげー！！


山本は髪を見て少し悩む感じに周りを見たと思ったら、一直線にどこかへ走って行く

その先にあるのは、係の生徒がいる本部で、山本が声をかけたのは…



ツ「え…坂田さん？」



山本は風紀委員代表としていた坂田さんにいつもと変わらない笑顔で声をかけて、少し話をしてるなって思ったら…坂田さんが、制服の腕についた風紀委員会の腕章を外して、山本に渡した

それを受け取った山本は坂田さんに頭を下げて、ゴールに向かって走って行って…



「ご、ゴール！！」



やった！一位だ…けど、やっぱりテープ握ってた人もビックリしてたな…だって、“あの”風紀委員会の…それも副委員長から物を借りてくるなんて…


ゴールして順位を係の人に伝える時に、坂田さんには腕章を返してたけど…大丈夫のかな、山本…


あんまり坂田さんには怖い印象はないんだけど、この間のヒバリさんを見ちゃった後だから…

そう思って、競技が終わって戻ってきた山本に獄寺君と一緒に駆け寄った



ツ「山本！だ、大丈夫だった！？」

山「ん？何がだ？」

獄「10代目は、てめぇがあの女に何かされてねーかご心配されておられるんだよ！！
この間の風紀ヤローの時にも、その場にいたにも関わらず、10代目のピンチを無視しやがったらしいしな…」

山「あ、そーいうことか！別になんもされてねーぜ？ただ、安全ピンあるから気をつけろっては、言われたけどな！」

ツ「…そ、それだけ？」

獄「ッチ…ムダに気ぃ使わせやがって」



良かった…怖いのはあの人だけで、坂田さんはやっぱり怖くないんだ…

標的２９…体育祭と棒倒し→←標的２７…新保健医と治らない病気（後編）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す