【HxH】奴*隷少女【キルア】

14話 ページ15

私は見るに耐えず、思わず後ろに顔を背ける。

そんな姿を見たゴンとキルアは、顔を合わせて頷いていたことを私は知らなかった。

また風が来たので前を向くと、メンチさんが卵を手に取り上がってきたのだ。



「うわぁ〜」「おもしれ〜」というゴンとキルアに私は唖然としていた。



「こういうの待ってたんだ」


とゴンは言いキルアとゴンは私の手を取る。

『え？』

ゴ｢高い所苦手なんでしょ！｣

『なんで分かったの？！』

キ｢試験管が飛び降りた時の反応。分かりやすすぎだろ！｣


『そんなに？！』と顔が赤くなっていくのが分かった。


｢よし！せーーの！｣とゴンは言うと飛び降りた。


『ぎゃぁぁぁあ！』と雄叫びをあげながら下に降りた。

「よっと」とゴンとキルアは片手で糸に捕まる。

｢お先に！｣と、受験者は飛び降り、卵をキャッチした。


あいつら死んじゃうな…。


｢俺達も行くか！｣とレオリオ。

ゴ｢今飛んじゃダメだ｣

レ｢どして？｣

キ｢風だよ｣

ク｢風は常に吹いている訳じゃないからな｣


うわぁあ！と声を上げ落ちていく受験者。私はぎゅっと目を瞑る。


レ｢そのいつ風はいつ吹くんだよ！｣

｢待って｣と言うゴンにみんなはゴンに注目する。


ガクッと体が下に落ちるのが伝わる。


レ｢なんだ？！｣

ク｢この人数の重さで糸が耐えられないんだ！｣

キ｢ゴンまだー？｣


どんどん下に落ちていく糸。風を待ってられない受験者は下に降りていく。

人数が少し減ったというのに糸はどんどん落ちる。


もう少しで切れるという時に、
｢今だ！！｣という声が広がった。その合図でみんな一斉に落ちていく。

卵を取るため、キルアとゴンから手を離される。


死ぬぅぅうう！！

でも…！どうせなら卵と落ちよう…！←


私は卵を手に取り、下に落ちていった。

すると、風が勢いよく下から靡いてくる。
身体は上に上げられ、あっという間に地上に着いた。



卵が茹でられて、今生きていることに感謝する私。


『はぁー…怖かった…』

｢お前下にいる時何も喋ってなかったな｣
と笑うキルア。

｢でも生きてたから良かったね！｣とニコニコ笑顔のゴン。

『2人ともありがとう！』
と満面の笑みでお礼を言った。

この2人が居なかったらと考えると鳥肌が立つ。

ゴン達と出逢えて良かったとつくづく思ったのであった。


その後は皆でゆで卵を食べ試験は終了。
残りの受験者42名。次の試験はなんだろうか。

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