10話 ページ11
「こっちだよ」とゴンは別れ道を一瞬で判断した。
私も念を使えば行先に着けるけど、匂いで着くのは不可能だ。
『ゴンって凄いね…匂いで辿えるんだ…』
「そんなにハッキリ分かるのか?」とクラピカはゴンに問う。
ゴ「うん。レオリオのつけてた香水は独特だから、数キロくらい先に居ても分かるんだよね」
私とクラピカはそんなゴンを見つめる。3人の中に無言が続くのを破ったのはゴンだった。
ゴ「ねぇ、Aとクラピカ。ヒソカが言ってた合格ってどういう意味だと思う?」
ク「ヒソカは審査していたのかもしれないな…」
「『審査…』」
ク「あぁ。ヤツの中にヤツのなりの強さの基準があって、それで受験者達の力量を測っていたのかもしれない。
ゴンとレオリオとAは、その基準をクリアした…ということなのだろう。」
『なるほど…』
ゴ「そっか…でも俺ヒソカに何も出来なかったよ」
ク「最初、アイツに1発食らわせたんだろう?」
ゴ「あれは不意打ちだったし…。それにレオリオは倒されたのに、それでも合格だって。でも、Aはヒソカと対面して嫌な感じを出してて凄かったけど…」
ク「うん。恐らく、自分と似た匂いを感じとったんじゃないか?」
ゴ「匂い?」
ク「ヒソカにハンターの資格があるとは、私は絶対に思わない。
しかし、あの超人的な身のこなし、華麗なる技、見事と認めざるを得ない。得意の能力を持つ者が、同じような才能の持ち主を発掘することはよくある。
多分、ヒソカなりの勘や経験で3人にハンターとしての素質や、将来性を感じたのではいか。今殺すのには惜しい。そんな風に考えたのかもしれないな。」
ク「おっと、すまない!無神経だっかな」
反応のない私とゴンにクラピカは心配そうに尋ねる。
『全然!』
ゴ「うん。全然思わない。でも俺、あの時ワクワクしたんだ。」
ク「え?」
ゴ「怖くて逃げ出したいって思ったけど、それも出来なくて。でも、ワクワクしたんだ!」
「変だよね!」と言いながら振り返るゴン。
そういうゴンにクラピカは優しく微笑み、前へ進んだ。
この時点で受験者220名が脱落。
残り149名。
さて誰が残るだろうか。
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まりも(プロフ) - リフレインさん» 大変申し訳ございません!!!学校生活が忙しく頂いたコメントに返信が出来ていませんでした(><)リメイクが終わりましたので2を出してます!! (2021年7月8日 21時) (レス) id: f11f60c757 (このIDを非表示/違反報告)
リフレイン(プロフ) - すごく読むのがたのしかったです2が見たいのに見れない…(泣) (2021年6月7日 19時) (レス) id: e34760b102 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - にっしぃさん» 初コメありがとうございます!(><) 作品を楽しんで頂けて嬉しいです!これからも更新頑張りますね!´`* (2021年3月22日 22時) (レス) id: f11f60c757 (このIDを非表示/違反報告)
にっしぃ - 素晴らしいと思います!応援してます! (2021年3月22日 19時) (レス) id: 58d1be9695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも x他1人 | 作成日時:2021年2月5日 0時