救出 33 ページ33
・
バリンッ…──────────
窓硝子が、弾けた音がした
彼の帰りを待っていただけだった
割れたのはリビングの窓らしく、足音が聞こえる
誰かが入ってきた…──────
『だ、ざいさん…ッ!』
彼はまだ帰ってこない
怖さのあまり、足が動かなくなる
彼と私の家が崩壊していく
『い、や…助けて…ッ』
足音がどんどん大きくなる
どんどん近づいてくる
このまま、刺されて死んじゃう?
キイィ…──────────
木製の扉がゆっくり音を立てる
ベッドに飛び乗り、必死に布団にくるまる
コツ…─────────
足音の主はじわじわ近づいて、ベッドの前で止まった
怖くて涙が出て吐き気がする
何で、こんな目に
『…っは…はあ…っ』
息がまともにできない
肺が酸素を拒否している
頭がおかしくなりそう
「A…?」
それは、懐かしかった
『…ちゅ…や…?』
布団を剥ぎ取り、相手が顕になる
朱色の派手な髪に変わらない帽子
一向に伸びない身長
「A!!!!!!」
『ちゅや…ちゅう、や…!!!』
折れてしまう位抱き締められる
懐かしいこの温もり
やっと、来てくれた
彼は私を見捨てないでいてくれた
肩に中也の涙が染みる
「済まねェ…!!」
『っおそい、よ…!』
ずっと、泣いてた
・
今でも変わらず、懐かしいあのマンションに中也はずっと住んでいた
私の帰りを待って
ドアを開ければ、あの時の恐怖が蘇る
ここで、私は、太宰さんに誘拐されて
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茉耶 - 最近あひゃこさんの夢小説ばっかり見ていつも泣いてます!毎回いい作品をありがとうございます!!また太宰さんの小説書いて欲しいです! (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2037e6e45f (このIDを非表示/違反報告)
−こま−(プロフ) - 太宰さんんんんん!!かっこいいーー!!!好きですううう!作者さんも、太宰さんも愛してます← (2018年11月22日 20時) (レス) id: 43a4a6fc1b (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - すっっっごい面白かったです!ヤンデレ文豪さん、ほわぁ…真逆中也さんがあんなことをしていたなんて、さいっっっこうのドンデン返しでしたっ!私あんまり死落ちのヤンデレさん好きではないんですけど、すっっっごい面白くて、好き以外に選択肢がなかったです。 (2018年7月28日 19時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃこ(プロフ) - かしさん» コメントありがとうございます! いつも死ぬ時は大体途切らせちゃってるのでわかりずらいんですよね(><)すみませんm(_ _)m 閲覧ありがとうございます! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 782bc5610f (このIDを非表示/違反報告)
かし(プロフ) - 物凄く面白かったです!最後に夢主の回想が途切れた時はえ?あれ?タブレット壊れた?と思いましたが、そう言うことだったんですね! (2018年6月19日 17時) (レス) id: 5b825520a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:私です x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年3月27日 11時