入籍 １６ ページ16
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何度目の目覚めだろうか、もう回数さえ数えていない
彼の仕事も仕事で、朝帰りもあれば夜に帰ってくる時も多々ある
中也がそうだった
彼の帰宅時間で時間を把握しようとも試みたが、結局良く考えたら不可能な話だ
「ねえ、Aちゃん」
『…なんですか』
布団の中で私の腰と肩甲骨辺りに骨ばった腕を回し、私が身動きできないように強く抱きしめる
彼と触れている部分が熱を持ち体が温まってくる
「君はいつになったら
私の嫁になってくれるのかい？」
『…え…？』
彼の発言の意味が理解出来ず、頭が追いつかない
彼は私を？嫁に？
私には中也がいるのに？
そして彼はそれを知っているのに？
何故？
『わ、たしには…夫が…結婚も、しています…』
「夫？
何のことだい？」
頭の上からきょとんとした、まるで悪気のない言葉
私は中原Aであって、中原中也の妻
私の夫は中原中也だけ
のはずじゃないの…？
『わたしは…中原A、です…婚約者が、いるんですよ』
「へえ、そうかい。
でもAちゃん、まだなんでしょう？」
"まだ"…？
何をまだと言っている？
何がまだなの？
何故私と中也での間にある何かがまだだったとしたら
何故彼は知っているの？
私が気づいていないだけ？
それとも私ですら知らない事？
訳の分からない自問自答に頭が痛む
「今からでも、まだ間に合うでしょ？
だって、Aちゃん
まだ名字、中原じゃないでしょう」
『…なにを…？』
「うふふ、大丈夫
私とAちゃんはまだ間に合う
だって、まだ
中也とAちゃん、籍入れてないだろう？」
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茉耶 - 最近あひゃこさんの夢小説ばっかり見ていつも泣いてます！毎回いい作品をありがとうございます！！また太宰さんの小説書いて欲しいです！ (2019年8月11日 16時) (
レス) id: 2037e6e45f (このIDを非表示/違反報告)
−こま−(プロフ) - 太宰さんんんんん！！かっこいいーー！！！好きですううう！作者さんも、太宰さんも愛してます← (2018年11月22日 20時) (レス) id: 43a4a6fc1b (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - すっっっごい面白かったです！ヤンデレ文豪さん、ほわぁ…真逆中也さんがあんなことをしていたなんて、さいっっっこうのドンデン返しでしたっ！私あんまり死落ちのヤンデレさん好きではないんですけど、すっっっごい面白くて、好き以外に選択肢がなかったです。 (2018年7月28日 19時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃこ(プロフ) - かしさん» コメントありがとうございます！ いつも死ぬ時は大体途切らせちゃってるのでわかりずらいんですよね(><)すみませんm(_ _)m 閲覧ありがとうございます！ (2018年6月19日 21時) (レス) id: 782bc5610f (このIDを非表示/違反報告)
かし(プロフ) - 物凄く面白かったです！最後に夢主の回想が途切れた時はえ？あれ？タブレット壊れた？と思いましたが、そう言うことだったんですね！ (2018年6月19日 17時) (レス) id: 5b825520a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：私です x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2018年3月27日 11時
