某探偵社員、宮城へ。2

任務４２ ページ10

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着いた先は、大きく綺麗な旅館だった。



今回泊まる施設だそう。



そして、歩いておよそ5分の所にある大きな体育館。



そこで私たちは練習をするそうだ。









なんと、ここを用意してくれた音駒高校のマネージャーのご厚意で、宿泊費、体育館の貸出費はいらないらしい。








うん。



とても胡散臭くて面白い話だ。



旅館を見る限り、高校生が簡単に寝泊まり出来る値段では無いはず。



合宿に参加する生徒全員プラス教師分の料金を全額無料にすれば、間違いなく大赤字だろう。









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バスの中で見つけたヤクザの記事。



そこに書かれていたのは、最近横浜で勢力を伸ばし続けているらしい狭川(さがわ)組についてだった。



そして、今回宿泊所、練習所を用意してくれた音駒高校のマネージャーの名も狭川というそうで。




これはまた、素敵な偶然だね。




狭川組は、未だ表立っておらずそこらの一般市民に身元がバレる心配はないが、裏社会じゃ有名な話だ。



武装探偵社が気付かないはずがないだろう。









一体何が目的なのか…









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