某探偵社員、宮城へ。2

任務３８ ページ5

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｢えー、来週からあるＧＷ合宿についてだが…｣




『合宿？』




部活終わりのミーティング時、監督の"合宿"という言葉、反応する私。



それは私以外も然り。




疑問が飛び交う部員の様子を見ていた監督が、




｢なんだ、及川から聞いてないのか？｣




と聞くと、及川さんはフイッと顔を逸らした。




…理解。




及川さんの伝達ミスか。





監督からの言葉に、及川さんは内心ものすごく焦っているだろう。



そして何より、







｢おいクソ川｣



｢はい、岩ちゃん｣



｢後で表出ろ｣



｢…ウィッス｣





いつにも増して怖い岩泉さん。



及川さん、ご愁傷さまです。









及川さんはなんと伝達ミスの他合宿についてのプリントさえ配ってなかったという。



部長と副部長、配役間違えたんじゃないの？









そして今、この場には太宰と国木田くんもいない。




つまり…？









｢おい太宰なんで合宿のこと言わなかった！！｣



｢その方が面白いかな〜って｣



｢何が面白いんだ！！俺の分刻みの予定が総崩れじゃないか！大体お前はいつもいつも──────｣








めんどくせ。








結局、きちんと合宿の話ができるようになったのは、その10分後。




太宰と似たような人間がこの空間に2人もいると、面倒事が増える。



岩泉さん大変そうだなぁ…









それにしても




合宿、か。




あぁ…嫌な予感しかしない。




こういう勘は大抵当たるものだ。









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