集合 ページ5
今日も一生懸命走って階段を登ったけど、やっぱり1番来るのが最後だった。
みんなは上の階の住人だから、カフェテリアまで来るのもそんなにかからないんだよね。
すごく羨ましいけど、私にはそんな学力もないから。
「遅れてごめん!」
そう言って黒木君が引いてくれた席に着き、お礼を伝える。
カフェテリア内で大声を出してしまったから、周りの人たちからたくさんの視線を感じた。
目立ちたくないのに自分のせいで目立ってしまっている。
困ったなぁ。
若武は、そんな私の様子も気にせず、会議を始めたの。
周りの人たちからはひそひそ声だったけれどこんな声が聞こえて来たんだ。
「あの子、遅れてきたくせに若武君や上杉君とか KZのメンバーと一緒だよぉ」
「他にもシャリの小塚や、HSの美門君とも一緒だぁ」
「あともう1人の子もかっこいいね!
それにしてもなんであんな子があんな豪華な人たちと一緒にいるんだろお。」
「それなぁ。わたしも一緒に居たい。」
この発言を聞き、自分がものすごく目立っていることを改めて再確認したんだ。
でも、周りの人からの話に耳を傾けていたせいで、会議の話を全然聞いていなかったの。最低だよ
「次、アーヤ。」
そう唐突に言われ、私は慌てた。
「え?あ、あ、ごめんもう一回話してくれる?」
話を聞いていなかったせいで、みんなに迷惑をかけてしまったな。
「アーヤ、ちゃんと会議に集中しろっ。今回は見逃してやるけど、次は怒るからな。」
若武に注意され、気持ちがシュンとしたものの、みんなに謝罪してから、自分が興味を持っていることを話したんだ。
それでも若武の機嫌は直らなかったんだけど、黒木くんが
「まぁまぁ、若武せんせ。そんなに怒らないで。
あ、アーヤ。今日は珍しくネックレスをしてるんだね。」
そう言って若武のこともフォローしつつわたしのペンダントにも気づいてくれたんだ。
「そうなの、これおばあちゃんのペンダントなんだ。」
そう言って、服の中からペンダントを出す。
みんな、よく似合ってるよって言ってくれて、すごく嬉しかったんだ!
小塚君なんかは
「アーヤ、すごくよく似合ってるよ。それにこのペンダントに使われてる石、なんだろう。初めて見たよ。今日、家に帰ったら図鑑で調べてみよっと。」
なんて言ってノリノリだったな。
そして、授業再開のチャイムが鳴り、私たちは解散となった。
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クッキーベル(プロフ) - 美幸さん» コメントありがとうございます!!この作品の存在すっかり忘れてました!←は 最近ろくに更新できてなくてすいません…(汗)続きも頑張らせて書かせていただきたいと思います! (2020年8月29日 22時) (レス) id: 456e770b4f (このIDを非表示/違反報告)
美幸 - 面白いです。つづきがんばってください。応援しています (2020年8月29日 21時) (レス) id: 2923a62ad5 (このIDを非表示/違反報告)
クッキーベル(プロフ) - ありがとうございます!!こんな駄作を褒めてくださる読者様は本当に神様です!!この作品あんまり更新してなくてすいません(土下座) こちらの作品もまだまだ頑張りますんで、これからも応援してくださったら嬉しいです!! (2020年6月17日 18時) (レス) id: 456e770b4f (このIDを非表示/違反報告)
紗和奈@視力低下につき“無”浮上(プロフ) - わ、すごく面白い…!尊敬っ!更新、無理のない範囲で頑張ってください!応援しています! (2020年6月17日 18時) (レス) id: 5365fef273 (このIDを非表示/違反報告)
クッキーベル(プロフ) - 華菜原 舞衣さん» わわっ!コメントありがとうございます!!!私が天才作者!?そんなわけないですけど、すごく嬉しい褒め言葉です!!!これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします!! (2020年5月18日 17時) (レス) id: 456e770b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クッキーベル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時:2020年4月24日 8時