私の中に眠る力

学校でも ページ3

今日は、朝から本当に不思議ことばかり起きた。




なんで、急に空なんか飛べたんだろ、

確かに危なかった、下手したらもうここにはいられなかったくらいのレベルでね。


私は、今まで空を飛べるのは、飛行機と鳥だけって思ってたからまさか自分の自転車が飛ぶとは思わなくて。



…あまりの衝撃に朝の出来事は夢なんじゃ、って錯覚しかける。




とりあえず教室につき、授業が始まるまでは昨日の授業の復習をしようかな、なんて思って席について数学の教科書を取り出そうと鞄を漁ったの。




…でも何度探しても教科書は出てこなくて。

思わず顔が青ざめて、血の気が引いていくのを感じる。







これって、教科書を忘れた、ってことだよね。





本当に、真剣にどうしようと思って。


私のクラスの子の中には別のクラスの友達から忘れた教科書を借りてるなんて子もいるんだけど、あいにくそんな友達私にはいない。


隣の人に見せてもらうしかないのか、成績に大きく影響するよね、なんて1人で考えていて。




…教科書を家まで取りにいけたらいいのに。

なんてふと思った時だった。




私は通学鞄を漁っていて、その中から思わず目を開けられないほどの光が漏れる。

…あまりの眩しさに目を瞑れば



次の瞬間には私の部屋にそっくりな場所にいた。







構図も物の配置も明らかにそっくりなこの場所。

今朝と同じような不思議な現象にパニックになりながらも私は恐る恐る自分の部屋にそっくりな場所へ足を進めることに。





そして、机の上には私が忘れたと思っていた数学の教科書。

名前もしっかり立花彩って書いてあって、文字質からしても多分私の。


…てことは、ここは私の家なの、？




もう本当に立て続けな出来事にパニックになりながらも、もしここが私の家だったら学校確実に遅刻じゃん！！なんて焦りだして。


…いやでも、なんで私自分の家いるの、なんで考え出したらもうキリがない。



遅刻すると言う事実に泣きそうになるとまた鞄が光を放って次の瞬間には学校の教室にいて。




本当に意味が分からなかった。


…こんな夢物語みたいなことが現実で起こるなんて。







それから、教室の中で立ち尽くしていると翼と忍が話しかけてきてね


今日KZ集合するってことを伝えられて。







私は、うん、ありがとねなんて伝えたけどその日の授業はとてもじゃないけど集中して受けられなかった。

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