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アメリカ物語85 ページ39

{赤司side}





貴方「もしも修の父さんが重い病を患ってなくて、何のしがらみもない状態の修だったら・・・自分のせいで『最強コンビ』を終わらせてしまった罪悪感で俺は苦しかっただろうな。いやでも・・・あいつなら許してくれるか・・・きっと。」


赤司「いつから・・・計画していたんですか・・・」


貴方「最高学年になってから色々考えてたさ。『最強コンビ』として謳われてきたが、俺の正体がバレれば俺自身罵倒されるどころか、世話になった帝光中学校にまで迷惑がかかっちまう。それだけは防ぎたいんだ。

だけど、さっきも言っただろ?これは理由の1つに過ぎなくて、俺や修にはそれぞれちゃんとした目的があってアメリカに行くって決めたことを。」


赤司「!」


貴方「だからそんなに俺たちのことを心配しなくてもいい。むしろ、お前たちの方が問題大ありだろ?」









だんだんと先輩の後ろ姿が白い光とともに消え始めている。



まるで・・・



本当に自身の存在を消したがっているかのように。



白咲さんは・・・



横目だけでこちらを見据えた。









貴方「『キセキの世代』の中で・・・"最後に"話せたのがお前で良かったよ、赤司。何せ1番後輩の中で思い入れがあるんだから。」


赤司「っ・・・」


貴方「言っとくけど!サヨナラは言わないからな?それが俺とお前の盟約さ。いつかきっと・・・バスケを続けている限り、再会するだろうよ。」


赤司「・・・・・・白咲さん・・・!」


貴方「・・・ん?」


赤司「俺は・・・これからも白咲さんの後輩ですよね・・・?」


貴方「!・・・・・・ああ、当たり前だろ。いつまでも世話の焼けて弄りがいのある可愛い可愛い後輩さ。これからも、ずっと・・・」


赤司「っ・・・はい・・・!」


貴方「クスッ・・・・・・またな!赤司!」


赤司「・・・はい。また・・・会いましょう、白咲さん。」










白咲さんが笑みを浮かべた瞬間、それは静かに・・・光とともになくなった。あの優しい声は聞こえない。空間に取り残された俺は・・・静かに白咲さんがいた場所を見つめていた。



悲しいと思う反面・・・



モヤモヤとした気持ちがなくなって清々しさもあった。



俺は・・・負けることは許されない。



だが今は、その役割を奴が代わりに担っている。



・・・時を待つんだ。



誰かが・・・



俺の・・・



俺の心を・・・揺さぶってくれるその時を・・・。

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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時

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