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アメリカ物語83〈帝王の独り立ち〉 ページ37

{赤司side}






貴方「どうやら・・・・・・そろそろ時間だな。」


赤司「・・・!」







俺の胸元に視線を落とすと、突きつけていた白咲さんの拳がうっすらと透明がかり始めていた。触れようとしてみたところ、すでに実体はなくなっており、俺の右手は空を切った。



タイムリミットがきてしまったのだ・・・。



白咲さんとの・・・



"最後の時間"・・・。



無意識に、眉間に皺を寄せてしまった。わかりやすかったのだろう・・・それを見た白咲さんは苦笑しながらも"頭を撫でるフリ"をしてくれた。頭には白咲さんの手の感触はないものの安心感を与えてくれる。








貴方「クスッ・・・大丈夫だ、赤司。なんたって俺が見込んだ後輩なんだから。それに・・・俺だけじゃなくお前も見込んだ"幻の6人目(シックスマン)"もいるんだ。」


赤司「っ・・・はい。」


貴方「光と光は相容れない。逆に光と馴染みやすいのが"影"だ。あの子も必ず・・・お前たち光にぶつかってくるだろうな。そうなった時は、赤司・・・お前が帝君として全てを見届けてくれ。」


赤司「・・・・・・俺に出来ますかね・・・」


貴方「出来るさ。お前は・・・優しい子なんだから。」


赤司「!」


貴方「周りに気を配るばかりに自分のことを後回しにし過ぎて空回っちまった不器用で優しい子。もうあいつらのことは過保護に考えなくていい。あいつらもあいつら自身で答えを探す時さ。お前も・・・羽を伸ばして高みの見物でもどうだ?」







最後は冗談を混じえて笑った白咲さん。



それを見て、俺も眉を八の字にしながらも微笑んだ。



いつぶりだろう・・・



こんなに心が落ち着いているのは・・・。










貴方「さて!んじゃまあ・・・試合の途中でここに来ちまったから終わらせてこねぇとな。」


赤司「試合?・・・・・・白咲さん、貴方は一体どこへ・・・」


貴方「ん?あー・・・『最強コンビ』は消えちまったって事になってるもんな。必然的に高校でもプレーを見られるって思ってた奴が沢山居るだろうよ。そんな俺たちはもう日本にはいない。」


赤司「!・・・・・・本場・・・アメリカですか?」


貴方「おっ、察しがいいねぇ。俺のことをよーく知ってるじゃないか。そうさ、今はアメリカにいる。俺の夢を叶えるためってのが主にだが・・・それとは別な理由で俺が"女"ってのもあるんだ。」

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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時

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