面倒なこと ページ5
その日、ミミックはそれ以上の攻撃を仕掛けてこなかった。去る前、「楽しみにしている」と言った男の顔が忘れられない。死神について、織田は何も聞いてこなかった。芥川を織田に任せ、組織へと戻る。想像以上の速さで帰ってきた事に中也は目を丸くさせていた。一寸心外だ。
中「取り敢えず寝ろ」
『その前にあったかいココアが飲みたいなあ』
中「ん。…それくらい何杯でも淹れるっつの」
中也がココアを淹れようと踵を返したのと同時に扉からのノック音。扉を開け、中也が要件を聞く。どうか面倒くさい事じゃありませんように。
中「…冲方幹部、首領がお呼びです」
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首領の部屋
森「お疲れ様Aくん。要件なんだがその前に……何か怒ってる?」
『貴方のせいでココアが飲めませんでした』
森「それは申し訳ない事をしたね…」
『(絶対思ってないくせに)それで、要件とは?』
要件は極めて簡単な事だった。一組織を潰せ。
森「何か、言いたい事はあるかね?」
『えぇ、ではまず1つ目。今、ポートマフィアはミミック殲滅に全員が動いています。1番の脅威であるミミックを差し置いてまで、今潰さなければいけない組織の理由を教えてください。2つ目、この任務は自分が動くほど重大な任務でしょうか。それこそ、黒蜥蜴に任せるのが妥当だと思うのですが』
森「では答えよう。実は、そのミミックの手助けをしている組織のようなんだ。この組織が潰れれば、何かしらミミックへの痛手になるだろう。それと黒蜥蜴はもう既にミミックの事で別の任務を任せている。それに、Aくんはよりスムーズに、そして完璧簡潔にこなしてくれる。期待しているんだよ、君に」
じっ…と森を見るA。それに答えるように微笑む森。
『…いつ決行ですか』
森「今夜にでも」
了承の返事をする。敵組織について纏められた資料を手に、部屋を後にする。
エ「…A、酷い隈だったわよ」
森「そうだね。一寸働かせ過ぎたかな?」
エ「自分がそうさせてるくせに」
森「……ふふ、そうだね。エリスちゃん」
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なに - 読みやすくて3作品夢中に読んじゃいました!すごく続きが読みたいです!一年前の作品ですがよければかいていただきたい!!! (1月1日 23時) (レス) @page34 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?続きかければ書いてください!絶対読みます‼ (2022年7月11日 22時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 無理はなさらずがんばってください!! (2022年3月7日 22時) (レス) @page35 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 頑張って下さい!!更新待ってます (2022年1月22日 13時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 更新頑張って下さい!応援してます! (2022年1月7日 19時) (レス) @page35 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2018年1月8日 23時