お年玉【正月番外編】 ページ35
※3人が出会って初めてのお正月
「「明けましておめでとう、兄さん!」」
『おう、おめでとう』
今日は一月一日。一年の始まりの日で、めでたい日だ。まぁそんなことはこのマフィアの世界では関係なく、正月らしくない黒服をきた人たちが慌ただしく己の任務を遂行するため切磋琢磨している。
『これ姐さんからおせち貰ってきたから食おうぜ』
どん、と机の上に置かれた三弾に積まれた重箱。開けた箱の中にはきらきらとした食材達が綺麗に並べられており、さすが姐さんだな…と感心をする。中也にとっては、お正月というイベントを面と向かって行うのは初めてなようで、目を輝かせながらおせちに釘付けになっていた。
『それと………ん、やる』
Aが胸ポケットから取り出したのは、小さな袋が2つ。
太「お年玉かい!?さすが兄さん!」
中「おとしだま……?」
『お年玉っていうのは、正月に大人が子どもに金品を贈る…まぁ、イベントみたいなもんだ』
ありがたく受けとっとけ、と言いながら中也の頭をぽんぽんと撫でる。中也は嬉しさからか、少し頬を赤らめながら小さくお礼を言う。
『これで好きなもんでも買いな』
中「好きな…もの…」
中也の頭の中でぐるぐると色々なものが駆けていく。隣では「私は大量の蟹缶かな♡」『ふつーの蟹食えよ』という会話が聞こえてくる。中也はもう一度心の中で好きなもの、と呟けばあるひとつのものが思い浮かぶ。
中「……俺、兄さんとお揃いのものが欲しい!」
『………!』
まさかの返答に思わず目を見開くA。それも束の間自分そんなに好かれてたのか…と、内心嬉しくなり頬を緩ませながらそうだな…と考える素振りをし、そして何かを思いついたように中也の名前を呼び、ごくりと動く喉仏に手を滑らせる。
『お揃いのチョーカーなんてどうだ?』
その返しがとても嬉しかったのか、ぱあっと顔を綻ばせ何度も頷く中也。よし、じゃあ今度一緒に買い物行こうなと約束をする。太宰はそれが面白くないのか、兄さんはやく食べよう!と急かす。
『はいはい…んじゃ、今年もよろしくな。太宰、中也』
太「こちらこそ!」
中「よろしく、兄さん!」
__________
皆様明けましておめでとうございます!
更新頻度が遅くてほんとに申し訳ございません😭
また来年もよろしくお願いします!
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←試験開始3日目
1088人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なに - 読みやすくて3作品夢中に読んじゃいました!すごく続きが読みたいです!一年前の作品ですがよければかいていただきたい!!! (1月1日 23時) (レス) @page34 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?続きかければ書いてください!絶対読みます‼ (2022年7月11日 22時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 無理はなさらずがんばってください!! (2022年3月7日 22時) (レス) @page35 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 頑張って下さい!!更新待ってます (2022年1月22日 13時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 更新頑張って下さい!応援してます! (2022年1月7日 19時) (レス) @page35 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まっぽ | 作成日時:2018年1月8日 23時