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机の上には二杯の紅茶。良い香りが鼻腔をくすぐる。Aの前にはケーキも用意されている。だが、一向に手をつける様子はない。森は自分の手元にある紅茶を一口飲んだ後、静かに口を開いた。
森「賭けをしていた」
『……』
森「その招待状を送ったところで君が来るか否かを」
『……よかったですね、来て』
にこり、とAは微笑む。しかし森は怪訝な表情を崩さない。
森「Aくん。単刀直入に言う、ポートマフィアに戻ってこないか？」
『……』
森「私が君…いや、君達にした行いを忘れたわけではない。しかしそれ『やめましょう先生』…」
『あれが貴方にとっての最適解だった。それだけの事です。でもそれだけの事で自分は友を失った。自分は決して貴方を許さないし許すつもりもない』
ハイライトの無い瞳で森を見るA。それは森自身も重々理解している事だ。
『……でもね、先生。そのおかげで太宰は救われたんです。織田作之助という無二の友の死をもって、あの子に生きる理由が出来た。それが無ければ奴は今頃、誰にも知られず1人この世とおさらばしてますよ。…わかるんです。だって彼奴と自分は似た者同士だから』
森「……」
『それに、貴方の考えは間違ってない。だってもしあの時の組織の長が自分だったら、自分も同じ事をしていると思いますから』
森「…それじゃあ、」
『いいですよ、戻ってあげても』
少し不服そうな、呆れたような微笑みをするAをみて、森は全身の力が抜けていくのがわかる。思わず、大きなため息が出てしまった。
森「君が戻ってくれればポートマフィアは安泰だ。歓迎するよ、Aくん」
握手を求める森の手を握る寸前、ただし、と口を開く。
『今後貴方が組織の長として正しくない判断をすれば、即座にその首を掻きます。貴方が先代にしたように、ね』
にこりと微笑んだ後森の手を握るA。やはり君は敵に回したくないな、と再び冷や汗をかく森。その返答に満足したのか、ケーキを一口頬張る。
森「ただ、君が戻る事で一つ思う事があってだね…」
『……？』
森「私個人の思いとしては、即幹部の座についてほしいんだが…」
『…あぁ、なるほど。そういう事ですか』
Aがこのポートマフィアを去って数年。すでにAの事を知らない者は多数いるし当然知っている者もいる。そんな状況ですぐ幹部に戻るのは少しリスキーだ。
『…じゃあ、こういうのはどうですか？』
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なに - 読みやすくて3作品夢中に読んじゃいました！すごく続きが読みたいです！一年前の作品ですがよければかいていただきたい！！！ (1月1日 23時) (
レス) @page34 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・？続きかければ書いてください！絶対読みます‼ (2022年7月11日 22時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 無理はなさらずがんばってください！！ (2022年3月7日 22時) (レス) @page35 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 頑張って下さい!!更新待ってます (2022年1月22日 13時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年1月7日 19時) (レス) @page35 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっぽ | 作成日時：2018年1月8日 23時
