過去を知る者 ページ4
織田からの連絡。それは救援を求めるものだった。本来なら下級構成員の救援を幹部のAが受け入れるわけがない、否そもそもそんな連絡が幹部の元へ来るわけがない。その垣根を越えて救援に行くのは、織田が友人だからだ。
目的地に到着する。乗ってきたバイクを茂みに残し慎重に進んで行く。茂みを抜けた奥には白亜の神殿がそびえ立っていた。その周りには、多数の部下のこと切れた姿。そして意識を失っているであろう芥川の近くには、織田がちょうど敵と対峙していた。
『(部下を連れて来なくて正解だったな…恐らくあの銀髪がボスってところか。さて、どうするかな…)』
どうするか思考を始めようとした瞬間、敵の銃先が織田ではなく芥川へと向けられる。それに気付いた織田が、芥川を庇うように前に立ちはだかろうとしていた。刹那、
『異能力、【羅生門】』
黒獣が銀髪の男を襲う。その禍々しい気配に気付いたか、飛び逃げる。男の元いた場所には、抉られた痕。
『大丈夫か織田作!』
織「問題ない、よく来てくれた」
その最中も黒獣が男を追い掛けるが、擦り傷ができる程度でなかなか命中しない。身体を貫く寸前で銃によって阻まれる。
『何だ此奴…まるで未来が見えてるような動きじゃないか』
織「その通りだ」
『…………は?』
織「あの男は、俺と同じ数秒先の未来が見える異能力者だ」
驚きで動きが止まるA。これを好機と思い攻撃をしかけてくる、と思いきや一向に何もして来ない男。其処には何かに驚いている顔をした男がいた。
?「真逆こんな所でお目にかかれるとは…死神」
『!……お前は何者だ』
ジ「乃公はアンドレ・ジイド」
『ミミックの長だな。何故自分を知っている?』
ジ「先程の能力は、其処な黒衣の異能者と同じもの。つまり貴君の異能力は模倣。そしてその美しい目鼻立ち眼帯。裏社会で死神と恐れられた貴君の事を知らぬ者はいないぞ」
『………』
ジ「何故貴君のような有名人がこんな島国にとどまっている」
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文ステ第2弾決定おめでとうございます!今回良すぎたから、倍率高くなりそう…oh……_(:3 」∠)_
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なに - 読みやすくて3作品夢中に読んじゃいました!すごく続きが読みたいです!一年前の作品ですがよければかいていただきたい!!! (1月1日 23時) (レス) @page34 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?続きかければ書いてください!絶対読みます‼ (2022年7月11日 22時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 無理はなさらずがんばってください!! (2022年3月7日 22時) (レス) @page35 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 頑張って下さい!!更新待ってます (2022年1月22日 13時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 更新頑張って下さい!応援してます! (2022年1月7日 19時) (レス) @page35 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2018年1月8日 23時