真相解明 太宰side ページ13
太「織田作!」
自分よりも先に死に向かっていく友人の背中を、ただ見つめる事しか出来ない歯痒さが太宰を襲う。もし、この場にいるのが自分ではなく彼の人だったら。
太「(未来は、変わっていたのか…?)」
拳の爪が肌に食い込んで、やけに痛みを感じた
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ポートマフィア最上階は、首領である森鴎外の巣窟だ。太宰治はある目的でその巣窟の地を踏んで居た。まずは織田への救援要請、首領の計画、そして
太「兄さんを撃ったのは貴方ですね、首領」
森「…どういう事かね?」
よく分からない、という素ぶりを見せながらも森は太宰から目を離さない
太「拷問した敵が全て教えてくれました。まず兄さんを撃ったのはミミック兵だ。下級とはいえ、貴方の部下として潜入していたんです。普通に考えて、それは無理に等しい。何故なら容易く潜入出来る程うちの組織は緩くないからです。なら裏で糸を引いている者がいると考えると、自ずと浮上してくるのは貴方しかいない」
森「ふむ…仮に私が招き入れたとして、優秀なAくんを撃たせた理由はあるのかね」
太「優秀だからですよ、兄さんが」
その返答に目をぱちくりさせる森。眉一つ動かす事なく太宰は言葉を続ける。
太「ミミックの長ジイドの異能力は未来予知。織田作之助の異能力は数秒先の未来が見える。そして兄さんの異能力は模倣。つまりジイドを倒せるのはこの2人しかいません。其処で貴方はこの2人を天秤に掛けた。結果は兄さんに軍配が上がる。ジイドと兄さんを対峙させないようにするには、兄さんの行動を制御しなければならない。そんな時に好都合だったのが、潜入を試みていたミミック兵…後は起こった通りです」
太宰が森を射抜く。静寂が部屋を支配していると、森が嘲笑し始めた。
森「しかしそれも失敗に終わってしまってね」
太「?どういう…」
森「Aくんが、自室から姿を消した」
心臓が、大きく跳ねた。まるで二酸化炭素を口から吸い込んだかのようにうまく息が出来ない。「今のAくんはまともに戦える体じゃない」と続ける首領の言葉が頭を反芻する。動揺が、隠せない。その後、どのようにして敵の本陣へと足を運んだのか太宰は一切記憶に無い。
太「(世界が、酸化していく…)」
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文ステ第2弾黒の時代ですね!今の内にお墓作っておかないと!ここまで読んで下さりありがとうございました!
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なに - 読みやすくて3作品夢中に読んじゃいました!すごく続きが読みたいです!一年前の作品ですがよければかいていただきたい!!! (1月1日 23時) (レス) @page34 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?続きかければ書いてください!絶対読みます‼ (2022年7月11日 22時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 無理はなさらずがんばってください!! (2022年3月7日 22時) (レス) @page35 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 頑張って下さい!!更新待ってます (2022年1月22日 13時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 更新頑張って下さい!応援してます! (2022年1月7日 19時) (レス) @page35 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2018年1月8日 23時