4話 喧嘩上等 ページ6
土手沿い
無事満点の小テストで終わらせた場地は気分良く自転車を漕いでいた。その後ろには、川の水面に夕日がうつるのをぼーっと眺めるA。キラキラとうつる橙色の水面に何を連想したのか急に『腹減った〜』と言いながら背中越しに自転車を漕ぐ場地に体重を乗せる。
場「ぅお！？っぶねぇなちゃんと座っとけ」
『圭介東卍たのし？』
いきなりの質問で思わず素っ頓狂な声を出す場地。「おぅ楽しいぜ」と答えると『そっか』と返事をしたAはまた川を眺める。突然の事で少し疑問に思い、なぁ、と言うよりも先に飛び降りたAのせいで突然軽くなる自転車。
場「今度はなんだ！？」
『あれ千冬じゃね？』
Aが指差したのはちょうど土手沿いにある高架下。よく見ると多数の人の群れ。その中心には東京卍會壱番隊副隊長である松野千冬の姿が。近くには知らない中学生が怯えた様子で見守っているのを見ると、恐らく絡まれている所を助けに入ったのだろう。しかし多勢に無勢。千冬には少し分が悪い。
場「ハッ！ホント最高だなアイツは」
『多くのした方が好きなもん奢りな』
ニヤリ、と顔を見合わせた2人はそれを合図に群れの中へと一直線に走っていく。Aの蹴りと場地の拳が群れを割くように乱入した。突然の来訪者に驚いているのは千冬も例外ではなく、2人の暴れっぷりに呆気に取られていると、気が付けば目の前にいた男達は殆ど地に伏していた。
千「えっ！？ば、場地さん！？と、Aくん！？」
髪を靡かせながら問答無用で相手を殴る場地。Aはというと、呑気に何奢ってもらおっかな〜なんて言いながら薙ぎ倒していく。それが聞き捨てならなかったのか「あ゛あ！？何勝手言ってんだA！！」と右ストレートを決めながら叫ぶ場地。全員が地に伏すと、2人は改めて千冬に向き直った。
場「よぉ、ケガねぇか千冬ぅ」
『喧嘩すんならオレらも呼べよな〜』
人の良さそうな顔で千冬の肩を抱くA。先程までの喧嘩っぷりとの大きなギャップに改めて生唾を呑み込む千冬は、精一杯大きな声で2人に礼を言う。
『なぁ千冬腹減らね？』
場「今からコンビニ行くけど、お前も来る？」
千「！もちろんっす！！」
『じゃあ圭介オレと千冬にシュークリームよろしく』
場「はぁ！？オレの方が多くのしただろうが！！なァ千冬！！」
『千冬可哀想に…パワハラやめろよ圭介〜』
場「ア゛！？ぱわはらってなんだよ！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1938人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
比嘉槐 - なんか読んだことあるなと思ったら以前読ませて頂いた作品でした(*´∇｀*)とても面白いです！これからも応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (11月28日 15時) (
レス) @page1 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりっス！最近は来れなくてすいません！ハイキューの夢小説の方を見ていまして、東京リベンジジャーズもたまに見てるんですけど、タイトルを忘れてしまって、頑張って探したらあったので、すぐさまコメントしましたっス！続き楽しみに待ってます！！ (2022年2月13日 23時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
竜蘭(`・ω・´) - まっぽさん» タイトルは同じじゃないですよ！！マイキーのドッペルゲンガーです！！設定とか全然違います！！このお話は兄弟ですけど、マイキーのドッペルゲンガーというお話は兄弟じゃないんです！！うるさくてごめんなさい (2021年12月24日 7時) (レス) @page2 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメントありがとうございます！それって占ツクでですかね？もしタイトルにAnotherがついていて梵天軸の話だったら私の作品です💦 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - この作品に似たような作品が作られてますよ💦同じタイトルで内容も似ています (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっぽ | 作成日時：2021年7月14日 3時
