もう1人のマイキー【東卍】

41話 恋の難解事件2 ページ44

無事退院し、傷跡は残ってしまったがケンチンにオレと同じ男の勲章だな！なんて言うから、それがおかしくてもうどうにでもよくなってしまった。そして今日は休日。オレら家族にとっては大切な日。



マ「くっつくなよ」


エ「ヤダ♡」


『フツーに歩きにくくね？』



オレと万次郎、そして真ん中にはオレら双子の腕を組み嬉しそうに笑みをこぼす妹のエマ。今日11月25日はエマの誕生日だ。誕生日プレゼント何がいい？と本人に聞けば、2人と出掛けたい！との事。血のハロウィンで心配をかけさせてしまった事もあり、今年の誕生日はうんと甘やかしてあげたい。オレはすぐに首を縦に振った。万次郎は少しめんどくさそうにしていたが、なんやかんやちゃんと付き合ってくれる所が彼らしい。
エマが指定したカフェに入る。どうやらパンケーキがとても美味しいらしく、オレはエマおすすめのやつにし、万次郎はもうひとつオレが気になっていた生クリームがこれでもかと乗っているパンケーキを選ぶと、「A半分コしよ」と言ってきた。



『万次郎生クリームついてる』


マ「ん〜？エマとって」


エ「もー！しょうがないなぁ」



その光景を見て、思わずふっと頬が綻んでいると突然のAたちのテーブルに現れる人影。ん？と顔をよく見れば、タケミっちの彼女であるヒナちゃん。驚くA達を他所に「3人は最低です！」と話し出すのと同時に、後ろからタケミチとドラケンが登場する。どういう状況か飲み込めない3人は、各々驚いているとプ！とドラケンが吹き出す。



ド「オマエら、妹の誕生日付き合ってんの？」



マイキーは居心地が悪そうにそっぽを向き、逆にAはおーと返事をする。それを聞いたタケミチ達は、先程とは打って変わって驚いている。妹？と困惑するタケミチにあれ？知らなかったっけタケミっちと返事をするドラケン。



ド「マイキーとエマとAは、腹違いの兄妹なんだ」




途端えええええ！？とタケミチと一緒にヒナタ達も声を上げる。



タ「たしかにどことなく似てる…」


マ「そーか？」


『つーかエマがオレの事お兄ちゃんって呼んでる時点でわかるだろフツー』



そういえばそう呼んでいたような…？と記憶を辿るタケミチ。



『タケミっちもしかしてバカ？』


マ「今更だろそれ」


タ「ホントの事すぎて何も言えないっス…」

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