もう1人のマイキー【東卍】

40話 恋の難解事件 ページ43

タ「なんだかんだドラケン君もエマちゃんの事好きなんだ」



ドラケンの部屋を後にしていたタケミチは、部屋にあったドラケンとエマのツーショットの写真を思い出し自然と頬が綻ぶ。後ろ手に腕を組みながら、お似合いのカップルだよなぁーなんて独り言を言っていると、噂をすればなんとやら。目の前を話題の本人であるエマがタケミチの前を通り過ぎていくのが目に入ってきた。その偶然に驚きながらも、先程の出来事を会話のネタにエマにおーい！と追いかけるタケミチ。路地裏を曲がったのを確認し、タケミチも言葉を続けながら道を曲がる。が、そこには衝撃の出来事が起こっていた。



エ「大好き2人とも、ぎゅってして？」



あろうことかドラケン大好きなエマがハグをしているのは佐野家の双子ことAとマイキー。よりによってそこ！？しかも2人同時！？もし万が一にもドラケン君がこれを見たら…と脳内妄想を軽くしただけで恐怖に打ち震えるタケミチ。



タ「ハルマゲドンや！！！」


ヒ「うむっ、これは事件の匂いがしますねワトソン君！」



えっ？と声のする方角へ目を向けると、タケミチの彼女であるヒナタと弟のナオト。タケミチが驚いている中、この謎は私が解いて見せる！とまるで探偵のような事を言い始め、尾行を始めるヒナタ達。着いた先はカフェのようで、3人はパンケーキをそれぞれ注文し楽しそうな雰囲気。



マ「うまい」


エ「へへへーでしょ！？」


『エマ〜オレにも一口ちょーだい？』


エ「もちろん♡」



そのやり取りを遠目にじぃーっと観察する。すると何かに気がついたのか、雷が落ちたように衝撃を受けるヒナタ。



ヒ「あれは絶対恋してる目！女の勘よ！」



エマのキラキラとした目を見て、確信したように眉間に皺を寄せる。どうしたものかと思案していると、ふいに後ろから声をかけられる。



「あれ！？タケミチじゃん！！」


タ「山岸！」



コトの事情を山岸に全て話すと、それは事件だな！とこちらも神妙な顔つきになる。エマという女の噂は聞いたことがある…と話し始める山岸。



山「その女、マイキー君の家から朝に2人仲良く出てきたとの噂だ。そしてA君とは、度々2人でショッピングをしている所も目撃されているらしい」


タ「それって…」


ヒ「…非常に残念ですが、謎は全て解けてしまいました。これはもう完全なる二股…いや、三股です！」




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近々この小説と連動した新作を出す予定ですお楽しみに

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