23話 The beginning bell ページ25
楽しかった夏休みがあっという間に終わり、2学期に突入した。Aは相変わらず教室の片隅で、授業を聞いているのかいないのか教科書を開けたままぼーっと窓の外を眺めていた。最近、場地の様子がおかしい。別段会話内容や行動はいつも通りなのだが、たまに上の空になるときがある。最初はまたテストでやらかしたのか、はたまたネコのことでも考えているのだろうと思っていたが、それにしても回数が多い。そして今も。
『けーいーすーけー!』
場「!?ッンだよ耳元で叫ぶな!!!」
『ボーッとしてんのが悪い』
場「あ?あー…わりぃ、」
日が沈むのがだんだんとはやくなってきた土手沿い。居心地が悪そうにポリポリと頭をかく。オマエの耳は飾りか?といえばンなわけねーだろ!といつものように返事をしてくる。
『そういや千冬に聞いたけどさ、圭介いま集会出禁なの?』
場「オマエには関係ねーだろ」
『なんで?オレらダチじゃん』
場「……ちょっと内輪揉めしたンだよ、そんだけ」
ふーん、といえばそれ以上話す事はないのか無言になる場地。Aにとっては場地と遊べる時間が増えるため別になんとも思わないが、東卍となれば話は別になる。Aは東京卍會のメンバーではない。が、それでも彼にとっては大きな存在には間違いはないので、つい心配になってしまう。
『まぁなんで揉めたかはしんねーけどさ、オマエが何の理由もなく仲間殴るなんてありえねーんだよなぁ。…なんかあったろ』
場「……」
何も言わない場地だが、それだけでAは彼が何か隠していることがあるのだと察した。圭介、ともう一度名前を呼べば、ピクリと肩が動く。
場「…これは、オレら東卍の問題だ。だから…」
『うん』
場「決着がついたら、話聞いてくれるか?」
じっとこちらを見る場地。その目は決意をした目だった。
『いくらでも聞いてやるよ!』
にかっと笑い横から場地に飛びつけば、おいやめろ!と押しのけてくる場地の手はひどく優しいものだった。
そしてその日の夜、場地圭介は東京卍會を抜けた。
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血のハロウィン開幕
作者は場地さんを救いたいので救済ありですよろしくお願いします!
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比嘉槐 - なんか読んだことあるなと思ったら以前読ませて頂いた作品でした(*´∇`*)とても面白いです!これからも応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (11月28日 15時) (レス) @page1 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりっス!最近は来れなくてすいません!ハイキューの夢小説の方を見ていまして、東京リベンジジャーズもたまに見てるんですけど、タイトルを忘れてしまって、頑張って探したらあったので、すぐさまコメントしましたっス!続き楽しみに待ってます!! (2022年2月13日 23時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
竜蘭(`・ω・´) - まっぽさん» タイトルは同じじゃないですよ!!マイキーのドッペルゲンガーです!!設定とか全然違います!!このお話は兄弟ですけど、マイキーのドッペルゲンガーというお話は兄弟じゃないんです!!うるさくてごめんなさい (2021年12月24日 7時) (レス) @page2 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメントありがとうございます!それって占ツクでですかね?もしタイトルにAnotherがついていて梵天軸の話だったら私の作品です💦 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - この作品に似たような作品が作られてますよ💦同じタイトルで内容も似ています (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2021年7月14日 3時