20話 公園と炭酸ジュースと兄弟 ページ22
深夜、公園。ふと眠れなくなってバイクに跨り走っていたA。喉が渇いたため通りがかった公園の近くに自販機があったので、近づき甘い炭酸ジュースを選ぶ。ごくりと一口飲めば口いっぱいに広がる柑橘系の甘さに加え舌の上を弾ける炭酸に、ちょっとだけウッとなる。少し抜けた炭酸とかないんかな…と思いながら飲んでいると、何処かから聞こえる大きな音。自販機越しにそれほど大きくない公園をのぞけば案の定喧嘩が勃発しているようで。
『不良って元気だな〜』
よく見れば、数人対2人。おいおい大丈夫かよ…と、じっと眺めていると多勢の1人と目があう。見せもんじゃねーぞ!!と言いながら此方に近づいてくるので、うげ、とあからさまに嫌そうな顔をする。それがその男の琴線に触れたのかテメェもこっち来い!!と何故かえり首を掴まれ、輪の中へひょいっと投げられる。すると、輪の真ん中にいた2人のうち1人が声をかけてきた。
「可哀想にな、見てただけなのに」
メガネをかけた金と水色のメッシュの男。染めるの大変そ〜と思いながら眺めているともう1人の三つ編みの男は「自分の身は自分で守れよガキ」と言ってきた。ガキと言われたことにムッとなったAはあのさ〜、と2人に声かける
『コイツら、オレ1人でのしてやろうか?』
「「は?」」
周りにいた取り巻き達も同じ反応をした後、ぷっと吹き出す。
「おいおいチビ!いくらなんでもひとぐあっ!!!『うるさい黙ってろ』」
Aの蹴りがきまる。そのまま流れで近くにいる者を片っ端からのしていく。まさに瞬殺。これには2人もあんぐりと開いた口がおさまらない。最後の1人を軽く蹴飛ばし、歯応えねぇなとAが呟いている中2人は顔を見合わせた後、にんまりと笑う
「お前、名前は?」
『ん?佐野A』
「A。オレは灰谷蘭。で、こっちが」
「弟の灰谷竜胆だ」
六本木を仕切る灰谷兄弟を知らない者はいない。だが、それはもちろん不良の世界ではの話だ。自分たちの名前を出せばビビると思った2人は、Aの一言で2度めの驚愕する
『兄弟か!たしかに似てるかも!』
竜「え…?オマエ、灰谷兄弟知らねぇの?」
蘭「何処のチームだ?」
『チーム?いやオレ普通の中学生だけど…』
その言葉にまたもや驚いた後、面白いとばかりに蘭はAの肩を組む。
蘭「A、よかったらダチになろうよ」
Aも特に深く考えずに、ん?いいよと返事をする。これがAと灰谷兄弟の出会い
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比嘉槐 - なんか読んだことあるなと思ったら以前読ませて頂いた作品でした(*´∇`*)とても面白いです!これからも応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (11月28日 15時) (レス) @page1 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりっス!最近は来れなくてすいません!ハイキューの夢小説の方を見ていまして、東京リベンジジャーズもたまに見てるんですけど、タイトルを忘れてしまって、頑張って探したらあったので、すぐさまコメントしましたっス!続き楽しみに待ってます!! (2022年2月13日 23時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
竜蘭(`・ω・´) - まっぽさん» タイトルは同じじゃないですよ!!マイキーのドッペルゲンガーです!!設定とか全然違います!!このお話は兄弟ですけど、マイキーのドッペルゲンガーというお話は兄弟じゃないんです!!うるさくてごめんなさい (2021年12月24日 7時) (レス) @page2 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメントありがとうございます!それって占ツクでですかね?もしタイトルにAnotherがついていて梵天軸の話だったら私の作品です💦 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - この作品に似たような作品が作られてますよ💦同じタイトルで内容も似ています (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2021年7月14日 3時