22話 ページ26
Aside
「うーん…分かんないけど、まぁ何となくって感じ?」
「まぁ、別に良いんじゃない。“ まだ気付かなくても ”」
Aは仕事とか色々忙しいからね
構ってられないと思うよ
なんて言ってきた、余計なお世話だ。
「余計なお世話です。…神威はそういうの無さそう、強い奴にしか興味無いんでしょ?」
そう言うと、神威は困ったような顔をする
「…どーだろうね、俺だってただの戦闘狂じゃないよ」
自分で戦闘狂だって分かってるんだ
そこはびっくりしたけど、それより
“ どーだろうね ”
何故だか胸がつっかえた感覚になった
「へぇ、意外だね」
「まぁね」
なんか気まずい?
変な感じ、モヤッとするような。
…嫌だな
本を片付けてくれた団員に向かって
「…取り敢えず、ごめんね放りっぱなしにしてて、片付けてくれてありがとう」
パァッと笑顔になって
「はい!全然大丈夫です!」
じゃあ俺、これで失礼します!
そう言って食堂から出ていった
なんか、可愛いなぁ。
表情豊かで分かりやすい
「…アイツの事好きなの」
ジトッと見てくる神威
「何処をどう見てそう思ったの」
「ずっとアイツのこと見てたじゃん」
「そんな理由で好きになるんだったら、今まで何人好きになってるの」
少し言い合ってた時、阿伏兎が止めに入った
「はいはい、喧嘩はよせよ。この場で殺りあっちまったら食堂潰れるぞ」
「ごめん、空気悪くしちゃったね。私お風呂入ってくる」
「おう、ゆっくりしてこい」
はぁ、なんか自分が変だ
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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時