15話 ページ19
Aside
洗濯室から出て、阿伏兎の部屋へ向かう
コンコン
「阿伏兎、私、A。何か仕事手伝う事無い?」
すると、ドアから阿伏兎が顔を出し
「おー、嬢ちゃんか。…いや、今は特にやって欲しい事もねぇからゆっくりしてな」
「そう?ほんとに大丈夫なの?」
「おう、大丈夫だ。俺もあんまり言えねぇが、嬢ちゃんも働き過ぎだ。まだ夕飯まで時間もあるし、適当にしててくれ」
「そっか、じゃあお言葉に甘えて。…そういえばさっきから神威が居ないの、起きた時から様子が可笑しかったし、阿伏兎何か知らない?」
そう聞くと、阿伏兎は急に目を逸らし
「あ、いや、俺も見てねぇな…。まぁ団長のことだからどうせ船の中何処かほっつき歩いてるんじゃねぇか?心配しなくても夕飯の時間には帰ってくるだろ」
だから大丈夫だ、心配すんな
そう言いながらも阿伏兎の顔が若干引きつっている。阿伏兎も何かあったのかな?
「阿伏兎、何かあったの?顔色悪くない?」
「え、そうか?気のせいじゃねぇか?」
「うーん…。睡眠不足?」
「あ、あぁ、きっとそうだろ。俺もこの仕事終わらせたら仮眠でもとらァ。つー事で、もう一仕事してくるわ」
「うん、無理だったらいつでも呼んで」
「心配し過ぎだっつーの」
「ふふっ、じゃあね」
おう。そう言いながらドアを閉める阿伏兎
バタン
うーん、また暇になっちゃった
…そうだ、ちょっと調べ物でもしようかな
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時