14話 ページ18
神威side
「おい団長、何時まで此処に居座る気だァ?」
どうやら出てけと言われているようだ
酷い奴だなぁ阿伏兎は。
「えーー、別に俺阿伏兎の邪魔して無いじゃないか。」
「男の部屋に、男二人きり。むさ苦しいわ、気持ち悪いわ、仕事も出来やしねぇ」
「アンタの仕事も俺がしてんだからさっさと出て行ってくれ。ほれ、行った行ったァ」
手で俺を払うように追い出す阿伏兎
「それとも何だ、此処から出たくねぇ理由があんのか?」
ンな事言ったって出てってもらうがな。
なんて言っている阿伏兎
ピタリと体が止まる
なんでだ、勝手に体が反応する
いつもだったら、適当な理由付けて何やかんや許してもらうのに。
「…本当に何かあんのか」
「や、実はさ……今あんまりAと会いたくないんだよね」
つい口を滑らせてしまった。まぁ、阿伏兎だから大丈夫だろう
どーせ適当な返事しかしないはずだ
「遂に嬢ちゃんと喧嘩しちまったのか団長。女はめんどくせぇ生きモンだ、団長から早めに謝っといた方がいいと思うぜ」
「え、なに、阿伏兎なんかあったの?」
「別になんもねぇよ!俺からの人生の内一つの教訓だ」
珍しくちゃんと答えてくれる
本当に何かあったのかもしれない
面倒臭いし何も言わないけど。
ていうか、まず喧嘩してないし
「俺Aと喧嘩してないよ」
「あぁ?んじゃ何だって言うんだ」
「んー……いつも通り対応出来ない?みたいな」
「はァ?なんだ、十何年も一緒に居るのに今更恥ずかしがってんのか?思ったより随分純粋だな団長」
「あはは、何言ってるの阿伏兎。殺しちゃうぞ」
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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時