10話 ページ14
Aside
目が覚めると自室のベッドに寝ていて、難しい顔をした神威が居た
「……神威」
「A!いつから起きてたの」
慌てている素振りの神威。何があったのか、そう思うくらい神威の態度が可笑しい
「…あれから何かあったの?」
身体を起こして折れた骨や傷を見る。
どうやら少しずつ治っている様だ、良かった
「いや、何も無いよ、それより風呂入って来なよ。血塗れだし、傷の手当てもしないと」
「そうだね、行ってくるよ…あ、そうだ。ここまで運んでくれたの?」
「ん?うん、そうだけど」
ちゃんと最後まで運んでくれたんだ、少し嬉しい。
改めて神威の優しさを感じた気がして
「ありがとう」ニコッ
「え、あー別に良いよ、大した事じゃ無いし」
首の後ろを触りながら言う神威
この癖は知ってる、昔よくしていたから
確か…照れてる時にしてた気がする。
あれ、もしかして神威照れてるのかな
…意外と可愛いところもあるんだ
「ふふっ」
「何だよ、早く風呂行ってきなよ汚いからサ」
「神威にとって大した事じゃ無くても、私にとっては嬉しい事なのー。…じゃあ行ってくる」
そう言って、自室に神威を置いてお風呂場へ向かった。血塗れの服でベッド入っちゃったからシーツとか毛布洗わないとなぁ
「何なのアイツ、調子狂うンだけど…」
勿論、神威がこんな事を呟いてたなんて知りもしなかった
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時