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さんじゅうろくわ。 ページ38

Aside



木《お前らっ...早まん、なって!》


黒《何やってんだよ...!》


よく見ると全員息が切れている。



兎《なんでお前ら...》


木《俺さっきお前ら見つけて声掛けたっつーのに、

お前ら思い詰めたような顔で歩いてて無視するし、





その後、屋上に居るんだけどって夜久から連絡来たからだよ!!!》



木葉さんが怒り口調で言う。




赤《木兎さん...A...!



戻って来てくださいよ...》




研《やだ...行かないでよ.....》





赤葦さんと研磨が泣きながら訴える。






小《ほらお前ら、赤葦と孤爪の頼みだぞ。》




兄ちゃんにとっての後輩、私にとっての先輩。






黒《お前ら...戻ってこいよ...。》



そうだ、私はこの時、皆にこんなに想われてるんだということを実感したんだ。



兎《ははっ...A。》



兄ちゃんが泣きそうな声で言う。









兎《俺ら、愛されてんな!!!》


その言葉に私も泣いた。



《...うんっ...!!!!》



ここで私が見ていた景色は途切れ、

再び目の前が真っ暗になった。





「.....ぃ、...きろ、.......おい!!!A!!!」



兄ちゃんの声が聞こえ、目が覚めた。



兎「おい、大丈夫か!?」


『.....兄ちゃん...』



兎「ん?どうした!?」



勇気を出して聞く。


『私たちのお母さんって...









私の引退試合の次の日に出てったよね...?』



その言葉に兄ちゃんは持っていた携帯を落とした。





兎「え.......?





それ、お前...記憶っ...」




『思い...出しちゃったみたい...』



あはは...と苦笑いをする。



するとふわっと包み込まれるような感覚になった。





...兄ちゃんが、私を抱き締めてくれていた。




兎「...っ、思い出してくれて...よかったっ...









...でもっ...辛いことまで思い出しちゃったな...」




その言葉に私は泣きそうになるのを堪える。




『...いいよっ...兄ちゃんの事を思い出せたんだから...』




兎「でも、どうやって思い出せたんだ...?」




『なんか、あのユニフォーム見たら急に頭が痛くなって...

そしたら過去の映像?が目の前に映し出されたの。









...でも、助けてくれた人の事は...思い出せない。』



兎「それって...黒尾とか、木葉とか?」



『わかんない。

思い出せたのは兄ちゃんの事だけ...



でも、誰か沢山の人が助けてくれたことは覚えてる。』



兎「そっか.....



まぁこの調子で、どんどん思い出していこうな!!」

さんじゅうななわ。→←さんじゅうごわ。



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オフトゥン - いつの間にか目の前が霞んでました...とても面白かったです! (2020年5月7日 19時) (レス) id: 1ed80ac0bf (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - hikariさん» ごめんなさい!修正しておきます。報告していただき、ありがとうございました! (2019年10月28日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - さんじゅうよんわの木兎さんの(名前)ではなく、名前ってなってます。 (2019年10月28日 9時) (レス) id: 9040efc7f3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - まっつんエロい@紀和さん» はい!学生です〜!!応援ありがとうございます!これからも頑張らせて頂きます!! (2019年10月23日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
まっつんエロい@紀和(プロフ) - 作者さんは学生さんですか?学生さんでしたら大変ですけど頑張って下さい! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 8195451271 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごミルク | 作成日時:2019年9月9日 19時

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