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『＿＿＿＿ごめんなさいっ、零ちゃんが変なこと言ったせいで驚かせてしまって。
あ、私は芸能事務所『Rhythm Link』で音楽プロデューサーをやっています、衣更Aです。
よろしくねっ』
Aはそう言って３人に名刺を渡す。
社会人になって学んだマナーの一つだ。
「へぇ〜音楽プロデューサーなんて、すごいじゃないですか」
「いきなり朔間先輩相手に裏拳決めた時はビックリしたけど、お二人は幼なじみだったんですね〜」
「衣更……？」
苗字を聞いて不思議そうに見つめてくる大神にAは「あぁ！」と声をあげる。
『２年のアイドル科の衣更真緒は私の弟なの。
大神くんも真緒と同じ２年生だよね？』
「やっぱあのデコ助の家族だったんか。
……つーか、なんで俺様のこと知ってんだよ」
『零ちゃんの出るライブには毎回顔を出してるもの。
『UNDEAD』のみんなの音楽、カッコ良くて大好きだし』
「そ、そうかよ」
大神は照れくさいのか、先ほどの威勢の良さは消え、そっぽを向きながらも嬉しそうにしていた。
「いたた……照れて裏拳を決めてくるとは、腕を上げたのう〜……」
『あ、ごめんね零ちゃん。大丈夫？』
「うむ。鼻が折れるかと思ったが、見ての通り無事じゃよ」
零はどこか嬉しそうに鼻をさすりながら起き上がった。
「あの朔間先輩相手に一撃をいれるなんて、ただ者じゃないね」
「一瞬気絶するくらいのを喰らったのにピンピンしてる朔間先輩も相当だよ」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2022年9月1日 21時
